今日からフランス映画祭 「ジョニー・マッド・ドッグ」 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日から3/15まで、フランス映画祭が、六本木ヒルズのTOHOシネマズで開催されます。カチンコ

今日の夕方に、レッドカーペットイベントがあって、団長のジュリエット・ビノシュがいらしたようです。


私が今日観た映画は、”ジョニー・マッド・ドッグ”というアフリカの紛争を描いたものです。

アフリカ紛争の中、子供の頃から兵士として育てられてしまったジョニーを通して、戦争の恐怖と悲劇を描いています。

今現在も、アフリカの各地で紛争が起きています。この映画も、そのアフリカのどこかで起きている紛争を少年兵と少女を追いながら描いているのですが、とにかく、あまりの惨劇に目を覆いたくなります。

子供達が銃を持ち、簡単に人を殺して周っていくんです。死んだ人は、そこらへんに放置したまま。子供達は、そんな死体を横目に食事をしたりしている状況です。道路の真ん中に人間の首だけ落ちていたり・・・。

娯楽映画とは言えませんが、世界の状況を知る上で、誰もが目を背けないほうが良い映画だと思いました。

でも、子供には、この映像は見せたくありませんね。


監督のインタビューが、映画の後にありました。

現在も、アフリカのすべての地域ということでは無いですが、各地で紛争が起きているのは確かです。そして、少年兵が使われています。この映画は、エマニュエル・ドンガラの原作を映画化したもので、どの場所かの特定はありません。コンゴのキンシャサやリベリアで、随分酷い紛争がありました。今、リベリアは落ち着いていて、撮影はリベリアで行われました。2004年に新しい政権になり、2006年から撮影に入りました。新政権の女性大統領は、賢明な方で、リベリアでは酷い紛争があったけど、今は映画を撮影出来るほどの回復をしたということを示すためにも、ということで、映画の撮影には、とても協力的でした。キャストは、本当の元少年兵を使っています。まず、映画を撮影するために、2年間リベリアに住みました。そして1年間は、キャストを探すのに費やしました。そして、800人をオーディションし、15人の元少年兵を選びました。そして、彼らと一緒に生活をしながら撮影をしました。彼らの戦争のトラウマなども気になり、愛情を与え、勉強をさせて、紛争の演技をするのは、自分たちがやっていた殺人などと同じではなく、演技なのだということを、良く教えて撮影しました。こういう演技は、セラピーにもなるそうです。そして、キャストの元少年兵は、撮影後も、”ジョニー・マッド・ドック基金”というものを設立して、そこで、世話をしています。

とのお話でした。


日本では、ほとんど現実味の無い紛争ですが、同じ地球の上で、同じ時間に、こんな風に子供達が傷ついているのだということを、やっぱり、認識することって、大切だと思います。


あ、今日は、真面目な映画ブログになっちゃいましたね。べーっだ!