今日の2本目は、”ディファイアンス”です。試写会で観ました。
上映前にイベントがありました。
上映前にトークイベントがあり、杉原千畝さんの息子である杉原千暁さんがいらして、山本モナさんと、父親の千畝さんについてのお話をしてくださいました。
杉原さんも、この映画の主役であるビエルスキ兄弟も、まったく、そういう出来事があったと言う事は話さず、後から助けられたユダヤ人によってニュースになったのですが、息子さんがお話してくださったのは、別に、その場に居合わせれば、誰だってやった事だと思うし、当たり前の事を人に話す必要もなかったから父は話さなかったと思いますよと話されていて、感動でした。その当たり前の事が、極限状態では出来ないんですよ・・・。
やっぱり、そういう事が出来る人って、素晴らしい人なんだと改めて感動しました。
この映画は、1941年、第二次世界大戦時。ナチス・ドイツに迫害されていたユダヤ人がベラルーシの森に逃げ込み、その森に詳しかったビエルスキ兄弟を中心にキャンプを作り生活していく話です。
とにかく、いつ見つかってしまうか判らないので、見つかりそうになると移動しなければならなくて、子供や年寄りには辛い生活です。そんな中で、色々な問題が起きたり、時には幸せな出来事があったりするのですが、いつも追われているという緊迫状況にあるし、そんな中で統率者として極限状態に追い込まれていくダニエル・クレイグ扮するトゥヴィア・ビエルスキの苦悩がとても良く表現されています。
三男のアザエル・ビエルスキを演じているジェイミー・ベルが、戦争の中で成長していく青年をとても良く演じています。ジェイミー・ベルって、リトル・ダンサーの子です。最近だと、ジャンパーの主役の相棒のグリフィンを演じていました。イケメンです。
結構、重たい映画ですが、歴史を考える上で、ぜひ観ると勉強になると思います。ナチス・ドイツ関係の映画は、大体、ユダヤ人よりに作られているので、どうしても偏りがちですが、こういう出来事もあったという事を、知っておくのも良いかと思います。