予告したとおり、今日は、”ヘルボーイ2”の試写会に行ってきました。監督のティーチインがありますって書いてあったから、楽しみだったの。行ってみたら、なんかとっても小さい試写室のようなところで、驚き!!もしかして、とっても希少価値のある試写会だったみたい・・・。私、申し込んだことも忘れていて、試写状が来ても、”あれ、申し込んだっけ?”って感じだったんです。 ありがたみが無くて、ごめんなさい
今回は、映画を観た後にティーチインでした。
で、映画ですが、パート1より、とても美術的なレベルが上がっているというか、クリーチャーや映像が美しくなっている気がしました。キレイっていうのではなくて、美しいって感じです。前も明暗のコントラストとかはステキだなぁと思っていたのですが、今回は、もっと良くなったような。パンズ・ラビリンスもとても美しかったので、その流れを継いでいるのだと思います。ストーリーは、パート1の続きです。もちろんパート2だけ観ても、内容は解りますが、パート1を観て、ヘルボーイの性格とか成り立ちを知っておくと、もっと楽しめます。お話は、ずーっと戦っていた人間とエルフが休戦協定を結び、そんな事は忘れ去られてしまった現代、エルフの王子が協定を破り、世界をエルフのものにしようと画策するところから始まります。人間の留まることを知らない欲望のため、エルフ達は、その生活場所を狭められていたんです。王子は人間に復讐しようとしますが、そこに立ちはだかるのがヘルボーイ達です。ヘルボーイは、ごっつくて恐そうだけど、性格は可愛くて、憎めないんですよね。ちゃんと女性を守るし、男らしいの。今回はエイブのラブストーリーもあるし、レッド(ヘルボーイ)とリズのその後の恋愛についても描かれています。ただ、難を言えば、ストーリーに大きな展開が無くて、素直に悪は悪となっているので、ひねくれている私には、ちょっと寂しかったかな。でも、映画としては、面白いですよ。
で、ティーチインですが、ティーチインが始まる前に、ギレルモ監督、アキバで買物を沢山して来たようで、その一つが、”糸を噴くモスラ”のオモチャだったようです。以前に日本に来たとき買ったらしいのですが、壊れてしまい、今回2匹目を購入だとか。嬉しそうでした。いくつかの質問に答えてくださったのですが、覚えている内容を・・・。
ゴールデン・アーミーのモデルは何ですかとの質問に、ふざけて自分がモデルですって話した後、モデルになったのは、やはり以前日本で買っていったガイコツが折りたたむと卵のように丸くまとまるオモチャですとのこと。
監督の映画には、父親と息子の関係が描かれることが多いのですが、何かこだわりがありますかとの質問に、監督自身が、父親との確執があって、それが映画にも現れてしまうのかも知れないが、1996年(だったと思う。)に、その父親が誘拐され、自分達で奪還してから、その確執もほとんどなくなってきたと思うとのこと。付けたしで、監督が4歳の時に父親が宝くじに当たって、百科事典を4シリーズ買ったという話が出ました。その辞典の1つが医療系のもので、自分は、めいっぱいその病気に当てはまっていると思ったそうです。
ホビットの冒険の制作状況を教えてくださいとの質問に、あまりしゃべるとピーター・ジャクソンの雇ったスナイパーに撃たれちゃうので、ちょっとだけだけど、と冗談を言いながら、今、脚本を執筆中で、アートピクチャーは、すでに900枚(だったかなぁ)ほどは書いて、提出してあるとのことでした。まだまだこれからのようです。キャストも、脚本が決まらないと決められないとおっしゃってました。
映画の中のセリフに、”世界とヘルボーイのどっちを取る”という質問に、”ヘルボーイ”という答があるけど、次回作は、それがキーになるんですかとの質問に、確かに次回作を作る話があれば、ハルマゲドンや、ヘルボーイ(悪魔の子)の役割とか、そういう話になるんじゃないかと思うよとのこと。
最後の質問で、原作者が”映画化するのは難しいと思っていたが、よかった”と話していますが、その言葉は嬉しかったですか?との質問に、原作者の彼は、とても監督に良くしてくれて、家に招いてくれたり、本当に幸せだった。彼を驚かせたのは、レッドとエイブが歌を歌うところとゴブリンマーケットの部分、ちょっと苦笑いという感じだったよとお話していました。
それ以外にも、あったと思うけど、とりあえず、今、思い出しただけ書きました。
ギレルモ監督は、とてもユーモアのあるステキな方でした。とっても太っていて、アキバを歩いていても、そんな有名な人ってわからないくらい馴染みそうです。そういえば、自分で、僕のモデルは、神戸牛ですと言っていました。(笑) なんだか、日本のオタク文化にピッタリの方です。