今日は、東京国際映画祭のコンペティションの1作”ダルフールのために歌え”を観てきました。
皆さん、ダルフールって知ってます?アフリカのスーダンの都市の名前らしいんですが、私はまったく知りませんでした。そして、この映画も、私のように、悲惨な現状のスーダン=ダルフールを他人事に考えているスペイン=バルセロナ近郊にいる人々を描いています。ダルフールの悲惨な状況は、まったく出てこなくて、映画の中のニュースで酷いんですよ~って言ってるだけなんです。で、ダルフールの虐殺のために、チャリティーコンサートをやるんですが、誰もが、そのコンサートに出る人や音楽にしか興味が無くて、ダルフールはそっちのけなんです。挙句の果て、関係者がコンサートの収益金はどこに行くか決まってないんだよーなんて言う始末。
なんとなく、自分たち、日本の人達の姿を見たような気がしました。忙しい、忙しいと言って、大切なことをまったく考えない、関わらないということです。本当に、恥ずかしいと思いました。
それほど期待して観に行った映画では無かったのですが(パンフには、ほとんど内容が書いてなかったんです。)、久々に、良い映画を観たな~という感じです。内容も面白くて、その撮影の仕方や話の進め方が、今までの映画とちょっと違って、映画通の方は、”おっ!”と思うんじゃないかなぁ。
映画上映後に、ティーチインがありました。監督、プロデューサー2人、美術、カメラマンの5人の方が質問に答えてくださいました。もちろん、素晴らしい映画を作った方々なのですが、イケメン揃いで、つい、ヨダレが・・・
この映画は、ほとんど予算を懸けずに作ったそうです。有志の方の寄付とかだけで、自分たちも奉仕だそうで、もし、利益が出たら、スーダンの映画人にすべて寄付する計画にしているとの事。すごいですよね。驚きです。で、質問の中に、難民映画祭で上映したらどうかという話があったのですが、監督が、”この映画は、難民とかそういう事を描いているという事を知らないで普通に観て貰って、観てからその事に気がついて欲しい。だから、難民映画祭とかではなく、普通の映画祭に出したいんだ。”とおっしゃっていました。とても強い信念を持ってらっしゃるんだなぁと感じました。本当に素晴らしい。
ティーチインの後、監督他5人の方々に、サインを頂きました。皆さん、とてもステキな方でした。
左から、監督、プロデューサー2人、カメラマン、美術