昨日、ネットで”ブラインドネス”の当日券を購入出来たので、ルンルンして六本木へ行って、「クローン~」も購入出来ないかなぁって聞いてみたら、キャンセルが出たのか何なのか、購入出来てしまいました
で、今日は、2本、”ブラインドネス”と”クローンは故郷をめざす”を映画祭にて観てきました。どちらもキャスト&監督、関係者の挨拶付です。
まず、”ブラインドネス”。挨拶は、ジュリアン・ムーアさん、伊勢谷友介さん、木村佳乃さん、フェルナンド監督、プロデューサー、カメラマン、日本側プロデューサーがいらっしゃいました。ジュリアンさんは、来日が始めてだそうで、とても喜んで下さっていました。ホントに、美しくて、オーラがすごい方です。木村さんと仲良くて、写真撮影の時は、手を繋いでいましたよ。インタビューで、この映画は再生の映画だと思っていますと伊勢谷さんがお話してくださって、観る前だったので、ワクワク、ドキドキでした。
映画は、予告どおり、目が見えなくなるところから始まります。どうしてそうなるのか、なにが原因なのか、伝染するのかなど、謎が山ほどあります。そんな中で、ジュリアン演じる目医者の妻だけが伝染せずに見えるんです。世界がどんどん汚染されていく中で、パニックになっていく人間たちの心理がとても良く表現されていました。こういう状態になると、人間達って、どんどん思考が退化していくんだなと思います。力で押込むとか、野蛮な方に向かっていくのが、すごく恐いなぁと思いました。
大勢で行くより、一人とか二人くらいで行って、考えてもらいたい作品です。子供には、不向きかな~。
2本目は、”クローンは故郷をめざす”です。
この作品は、サンダンス・NHK国際映像作家賞(脚本賞)を2006年にもらったそうです。SF好きな私は、”クローン”という言葉を聞いただけで、”観たいなぁ!”と思いました。あ、でも最初は、ミッチーファンの友人に教えてもらったんだけどね。そうです、及川光博さんが主演なんですよ。他も、石田えりさん、永作博美さん、嶋田久作さんなど、豪華な出演者がそろっています。
映画の前に、挨拶があり、中嶋監督、及川光博さん、嶋田久作さんがいらっしゃいました。ミッチーは、本当にミッチーでした。かっこよくて、キャ~って感じです。嶋田さんは、どうも私は”帝都物語”の加藤役が頭についていて、”恐い”というのが先にきてしまいましたが、とってもまじめな誠実そうな方でした。監督は、映画を観た後にティーチインがありまして、質問に答えていらしたんですが、とっても楽しい方でした。質問で、宇宙の映像はどうやって撮ったんですかって言うのがあって、監督が”NASAにシャトルをチャーターして、宇宙から撮ったんですよ。予算は、レッドクリフの倍位でした。”っておっしゃって、爆笑でした。(もちろん、映像はCGです。)
映画は、クローンが合法か違法かと論議されている世界で、宇宙開発に出る飛行士は危険な為、もしもの時には、自分のクローンを作るという約束をして宇宙に行くんです。で、事故が起きて、クローンが目覚めた時・・・。という内容なんですが、古典SFを思い出させる感じでした。
ロバート・A・ハインラインの”夏への扉”、レイ・ブラッドベリの”みずうみ”とか、マンガで、道原かつみさんの”宇宙無果花の見る夢”、萩尾モトさんの”A-A’”を思い出しました。直接のストーリーとは、まったく違いますが、雰囲気とか受けるイメージとかが、似ているような気がするんです。純SFじゃなくて、普通の生活があって、不思議な事が起こるSFかな。
色々書いてしまいましたが、派手なアクションや動きがある訳ではありません。じっくり観るSF作品です。途中、ちょっと、眠くなっちゃうところがあるかもしれません・・・。
でも、SF好きには、お勧めです。萩尾モトさんの”A-A’”を知っている方は、もっと楽しめます。
ミッチーファンの方は、いつものミッチーではなく、及川さんという俳優さんを観れると思います。そちらもステキですよ。ああー、ティーチインも聞いてきたら、自宅に着いたのが12時半近くでした~ 睡・・・。