東京藝術大学 奏楽堂 で初めての試写会「宮廷画家ゴヤは見た」 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日の2本目は、”宮廷画家ゴヤは見た”でした。東京藝術大学 奏楽堂 での試写会は、初めてなのだそうです。この会場は、日本芸術の中心大学の講堂というだけあって、すばらしい建物でした。今回は、チャリティーオークションも開催される試写会で、この映画の提供をしているベルテック㈱様の関係者、顧客様などなど、普通の試写会に来るような方々ではなく、セレブ系の方々が多くて、驚きました。とにかく、ゆったりした試写会で、すこし上流気分を味あわせていただきました。


さて、映画についてですが、この映画、怖かった・・・。あまりにも救われないというか、悲しい話でした。画家のゴヤが見た、時代の波に翻弄されていく男と女の話なのですが、ナタリー・ポートマン扮するイネスが、天使のような女性から気がふれてしまった女性にまで落ちる様があまりにも可哀相で見ていられないほどでした。18~19世紀のスペインは、フランスの進攻、イギリスの進攻があり、安定しない時代で、明日は自分が無実の罪で死刑になるかもしれないような時代だったようです。そんな中で、画家のゴヤは、その悲劇を表現していきました。彼の絵は、人間の醜さをそのまま絵に収めてあって、見る人に怖いという感情を沸かせます。本当に絵に描かれている人物は、表情が怖いですし、人を食べているような衝撃的な絵もあります。この映画を観ると、どうしてゴヤがそんな絵画をたくさん残したのか、解ってくると思います。


この映画は、大人向けの映画です。楽しむ娯楽だけの映画とは違いますので、考えてから観てくださいね。でも、この映画を観ると、スペインの歴史に興味が持てるかもしれません。スペインという国がどんなに苦労して現在の安定を取り戻したのか、その苦労がわかります。


ひとつ、懐かしく思ったのが、ゴヤがエッチング(版画)を刷る場面があるのですが、私も学生の頃、エッチングを刷って、大変だったことを思い出しました。銅版に絵を彫って、酸で荒い、インクを塗り、彫った部分にだけインクを残して他のインクを拭い、プレスをするというもので、その細い線が良いんですよ~。好きな手法です。あ、なんか、あまり興味がないですよね。すみません。べーっだ!


明日は、ホームレス中学生に行く予定です。走る人