今日は、2本続けて試写に行きました。1本目は、”消えたフェルメールを探して”です。
1990年にアメリカ・ボストンにあるガードナー美術館から盗まれたフェルメールの絵”合奏”の行方を捜す映画です。絵画探偵のハロルド・スミスさんが、その謎に挑んで、いろいろな人に会い、絵画がどこにあるのかを探って行きます。ちょっとドキュメンタリー映画っぽいです。ほとんどノンフィクションなんじゃないかなぁ。
フェルメールという画家は、17世紀の画家で、19世紀になるまで、それほど注目を浴びた画家ではなかったそうです。画家としては20年だけ、年齢43歳で亡くなっています。そんな彼の絵は、私は、とても正統派の絵だと思っています。見えたものをそのまま絵に焼き付けていて、それでいて、彼の柔らかさや優しさが絵に加えられていて、とても魅力的な絵画なので、たくさんの人が魅了され、欲しくなってしまうのではないかと思います。
1990年に盗まれた絵は、現在でも見つかっていません。こんなにヒントがあるにもかかわらず、出てこないのは、政治的な問題があるようです。映画を観ると、その色々な内容がわかるので、美術に興味がある方は、ぜひご覧になると、美術品をめぐる裏の黒い部分などが見えてくると思います。
この映画と時を同じくして、東京都美術館で”フェルメール展”が開催されています。ぜひ、ご一緒に楽しまれると良いかと思われます。
あ、なんか、まじめな文章になってしまいました。
まじめな映画なので、娯楽で映画を楽しまれる方には、あまりお勧め出来ません。でも、美術などが好きな方は、楽しめると思いますよ。
映画の終わった後に、監督の舞台挨拶がありました。とても素敵な方で、この映画を取るのに苦労したことなどを話してくださいました。挨拶が終わった後、監督が会場の入り口にいらしたので、サインを戴きました。嬉しかったなぁ。家宝です