今日は、”東南角部屋二階の女”の試写会に行って来ました。
昨日とは違い、穏やかな心にしみるような映画でした。
20~30代のこれから働くぞっていう人達と、もう現役を退いたり今やらなければならないことが解っている人との違いをとてもよく表現していました。若い頃って、どうしてももっと他に何かあるんじゃないかとか考えて、ふらふらしてしまうんですよね。でも、それがあるからこそ、色々な事が解ってきて、だんだん言葉にしなくても解り合えたり、心に大切なものをしまって、それを軸に生きていけるようになるんだと思います。そんな人間の生き方をゆっくりじっくり伝えてくれる映画でした。
途中、ちょっと開かずの間である東南角部屋に何か居るんじゃないかと思い、ホラーかいっ!って思っちゃったけど、そんな事じゃなくて、ジーンとする開かずの間の真実がわかります。その深い愛を感じてください。

新人女性監督の池田千尋さんの作品です。女性監督らしい、柔らかさがあるなぁと思いました。
若い実力派の 西島さん、加瀬さん、竹花さんもとってもステキでしたが、高橋さんと香川さんのお二人、言葉がなくても分かり合っているような、その雰囲気が素晴らしかったです。それを見守る塩見さんも、どっしりしていてよかったなぁ。
じーんとする、感動作です。
9月20日から全国順次公開
9月20日 ユーロスペースにて、舞台挨拶あり。
公式サイト : http://tounankadobeya.com/