今日は、ケン・ローチ監督の新作”この自由な世界で”の試写会に行ってきました。今作も、やっぱり、感動作でしたよ。ケン・ローチ監督の映画って、すごく深くて、表面だけ観てるとフーンって終わっちゃうんですけど、ちょっとした行動とかしぐさに、その心の動きが表現されていて、”ああー、そうだよねー。ホントはイヤなんだよねー。”とか解ってくるんです。
仕事は出来るのに女性だから男性と同等に扱われず、納得のいかない彼女は、自分で人材派遣業の会社を興してバリバリ始めるんだけど、色々な壁が立ちはだかり、それを力でねじ伏せて進んでいこうと奮闘するんです。嫌な事も、不法なことも、色々、目を瞑ってがむしゃらに進もうとする彼女の姿は、戦場の戦士のよう・・・。そんな彼女の心の動きが、とても繊細に描かれていました。
同じ女性で同じように会社を興している自分としては、ぶっちゃけ、”なんなの、この女っ!!”って感じのところもありました。自分なら、ここまでやらないとか、こうするだろうとか考えましたが、イギリスの国の事情とかもあるだろうし、彼女はそうせざる得なかったのだろうと理解しました。
日本には、難民問題とか、不法移民問題とかは、それほど表立って問題にはなっていないのですが、これからは、そうも言っていられないかもしれませんね。海外の労働者が入ってきて日本人の働く場所が減ってきているのは現実で、そのためにネットカフェ難民問題などが起きているのだと思います。確かに、外国人労働者の方が安く雇えるとは思いますが、もっと自国民を大切にする事も必要ですよね。日本人の誇りを忘れずに。
せっかくオリンピック選手達が日本のために頑張ってくれてるし、日本人、がんばろう!!