ハル・ベリーとデル・トロの”悲しみが乾くまで”を観てきました。
愛する夫を亡くした女性が、その死を受け入れられず、夫の親友だった男に苦しみをぶつけていくという映画なんですが、私は、今、アメリカにある問題を表現した映画じゃないかと思いました。ある日突然、銃で家族が殺される事という事実、そして身近な人がヘロイン中毒になる可能性が高いという、アメリカが抱えている銃と麻薬の問題です。主演の二人とも、ホントに演技がうまいので、その心情が伝わってきて、夫の死を受け入れるとき、涙が出ました。
アメリカの銃と麻薬の問題ですが、私がシアトルに行っていたとき、2ブロック先で銃の発泡騒ぎがあり、あー、銃の音って、こんな軽い音なんだなーと思った覚えがあります。
日本では、どちらも身近ではありませんが、アメリカの問題は、何年かすると日本の問題になるといわれているので、気をつけなければいけないと思います。家族が麻薬中毒などになったら、やめさせるために監禁してずーっと監視していなければいけないし、更生施設にいれるとか、本当に大変なんだなと思いました。色々、考えさせられた映画です。
でも、映画として、娯楽としては、ちょっと辛いかな~と思いました。元気な時に観て下さいね。