鹿屋探訪【2】 | ぱんつぶ。

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笹幸恵のブログ。

さて、串良を訪れた翌日は、
鹿屋航空基地内およびその周辺へ。

野里小学校跡地には、
山岡壮八の揮毫による「櫻花」の碑が
建立されています。


「建碑の由来」
建碑者小城久作君は此の鹿屋で特攻隊員として祖国の危機に参加した同志の霊を葬い、今後このような戦争の無い平和国家日本への祈願を籠めて、戦後33年目に漸く私財を投げうって私との約束を果たして呉れた。
この野里村 の宿舎は私が海軍報道班員として岡村司令と寝食を共にし度々の空襲にも逢って具に隊員たちの生活を見聞きして来た、思えば切なく懐しい土地である。
本来自分の名前は出さないという小城君の希望であったが彼の純一無雑な心情から発した建碑であるだけに敢えて私は記名するように助言した。
特攻隊訓練の地茨城県の神之池にも建碑する。
くだくだしいことは言わないがこの碑を見て改めて今後の若い人達の何かの心の支となり尊い散華の跡を末長く見守って行って頂けたら小城君としても此の上ない喜びであろう。


小塚公園
(鹿屋航空基地特別攻撃隊戦没者慰霊塔)

鹿屋を訪れるたびに手を合わせます。


さて、ここからは海上自衛隊の敷地内です。

フツーに、本当にフツーに
通り過ぎてしまいそうですが、
担当の方は私の関心事をしっかりバッチリ
押さえてくださっていて、
車をここで停めてくださいました。

防空壕です。
海軍工廠の退避壕として使用されていたそうです。


中は通路のようになっていて、水が溜まっていました。



こちらは掩体壕

幅17.7m、奥行10.75m、高さ4.2m、
零戦や艦爆を格納していたようです。

こうした戦跡が現代に溶け込むようにして
存在しているのが鹿屋です。


海上自衛隊鹿屋航空基地関係者の皆様、
大変お世話になりました。
ありがとうございました。