中学生になるにあたり
「朝読書の時間に読む本を
各自で準備するように」と
中学校からお知らせがありました。
朝読書の時間、10分。
息子は対象年齢が
小学校中学年(3・4年生)の
本から抜け出ないまま
中学生になりました。
中学校の朝読書にも
慣れ親しんだ角川つばさ文庫の
『星のカービィ』シリーズを
持って行こうとしていて
慣れない生活の中
楽しく読める本があるなら
それでもいいのか、と
口を出すのをためらったのですが
なかなか脱しない世界の段階を
進めるなら今しかない、と思い
「待った」をかけました。
約2年前、小説(の内容)に興味を持った時
ものの数ページで
「やっぱり映画でいいや」と
本を置いた息子。
この時、何が理由だったか
後日聞いてみたところ
「登場人物が多すぎて
頭の中で整理しきれなくなった」
と言いました。
そうですか・・・
まぁ・・・
理解できなくもない・・・
と、いうことで
息子が興味の持てそうな文庫本を
本屋で一緒に探そうとしたのですが
砂漠の砂の中から
宝石を探すような
途方もない作業
すぐにあきらめて
我が家の本棚から
これはいかがでしょうと
思うものを手渡してみました。
伊坂幸太郎さんの『死神の精度』
伊坂さんを好んで読むのは夫で
この文庫本も夫の物です。
伊坂作品を捉えきれず
今一つのめり込めない
ガチっとはまらない、と
感じていた白かぼちゃも
作品にも相性があるよね
この『死神の精度』は読みやすく
登場人物も絞られているし
オムニバス形式だし
小説初心者でも入りやすいのでは、と
手渡してみました。
やっぱり無理、となっても
我が家の本棚に戻るだけなので。
そうしましたら
なんだかんだと
読み進めているようです。
先日、小児科受診の際
待ち時間用に『星のカービィ』を
持参した息子は
「久しぶりにこれ読んだら
字の大きさが違いすぎて
変な感じになる・・・」
「あっち(死神の精度)持ってくればよかった」
と、呟いておりまして
あら、こちらの世界へようこそ、と思いました。
我が家の本棚は
引っ越しを繰り返すたび
断捨離に次ぐ断捨離で
白かぼちゃや夫の好みが
一目瞭然な本棚と化しており
なかなか、中学生の息子に
これどうと手渡せる本も
少ないのですが
いろいろな作家さんの世界を
楽しんでほしいなと思うのでした。
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