息子の話 | 乳がんにて抗癌剤治療中〜ステージ1 初期がん記録〜

乳がんにて抗癌剤治療中〜ステージ1 初期がん記録〜

ステージ1の初期乳がんの方のブログ…と言うか情報が少なく感じたので、私の経験している範囲での情報、副作用の程度、生活etc…同様な経験をされる方の参考になればと思いブログにしてみようと思います。
プラス
自分へのメモがわりです。

1月。
闇期の息子に
がんの告知をした。

どう思ったかはわからない。
そん時はなんも言わなかった。
無視決め込んでた。

ただ、息子の存在に支えられ
私が前向きでいられることは知って欲しかった。

それからも、
息子はなかなか闇期から脱することが出来ずあがいてた。

話をする時はフツーにするし、
冗談を言い合うこともあった。

ただ、おうちでひたすらP/Cと向き合ってゲームをしていた。
学校は結局行かずじまい。
日数は足りてたのだろう。

2月。
第一志望の受験は結局行かなかった。
高い金出して試験するのに! 
はぁ〜、イライラする。
私もストレスが半端無かった。

このままでは、
第二志望の私学も危ういと先生に言われ、
専門学校のパンフレットを手配した。

私ができることは、
ごはん作ってあげることぐらい。
息子を信じて、
最後は任せていた。
いつも通りのやりとり。

日数だけが過ぎていく様な気がしていた。
でも実際は、そんなことは無かった。
日々息子はあがきながら成長していた。

本来頭のいい息子は(←はい。ここ自慢話)
趣味が数学だけあって、
努力すれば東大も夢では無い学力があった。

彼を追い詰めたものは、
環境の変化や、受験、思春期、反抗期、
私の影響もあると思う。
甘やかしてきたし、放任し過ぎたし、
片親が故に気を使わせたり、
どこかで嫌な思いしてきたかもしれない。
たくさん我慢させたかもしれない。
知らないところでいっぱい泣いていたかもしれない。

こんなところで語ったところで、
どうしようも無いんだけど。

3月。
卒業式は無事に迎えることができ、
その夜は焼肉をご馳走した。

「18年間ありがとう」
そう言ってくれた。
これはさすがに嬉しかった。

第二志望の受験は合格し、
私の人生で2番目に嬉しい日となった。

憑き物が取れた様に息子は復活。
闇期から卒業出来た。

蓋を開けてみたら、
特待生で合格してくれていた。
授業料半額戻ってくる。
なんて親孝行なんだろう。
 
4月。
今は無事、バイトしながら、大学生活をそれなりに楽しんでるみたい。

逆に、しこりの検査期間に、がんのこと考える間が無いくらいに、息子の事で一喜一憂とバタバタしてたことが今となっては、良かったのかもしれない…
と思いたい。

5月。
抗癌剤治療の前に闇期から卒業出来てよかった。
今こうして治療に集中して臨めるんだから。