コロナパンデミック中にまさかの事態をくぐり抜けやっと売れた家のお話、後編。




売買契約の終了間際、思っていた額のローンが下りなくなってしまった買い手の軍人さん。
確約された職種にも関わらず、コロナで軍人の給料まで下がるとは…。

頭金ゼロという、元々所持金のない方でした。
(それでも軍人さんは信用があり安定した職なのでローンが組めるそうです)


足りないもんは仕方ない。

どうしたかというと、買い手の軍人さんと、買い手のエージェントと、売り手の私と、売り手である私のエージェント、この4人で足りない分をみんなで手分けして払いましょう、という何とも言えない解決法。(苦笑)

結局、その4分の1のお金も足りなくて半分しか出せないという軍人さんの分も払ってあげて、どうにか幕を閉じることができました。


なぜそこまで助けてあげたかというと。
この買い手さんは、あまりいやらしくなかったんです。

よくあるのが、エスクローという売買契約期間が始まってから、いろんな理由で値切られること。
インスペクションといってプロの業者が家の状況をくまなくチェックするのですが、アメリカの家はどれも古いので必ず何か問題は出てくるもので。これは直してくれ、この分を値引きしてくれ、という交渉が行われます。
私が買い手の時は、必ずここで値引き交渉します。
直してもらうより少しでも購入金額を下げる方がそこから払い続けるプロパティータックス(固定資産税)が安くなるからです。

この家も築50年、生命に関わる問題でなくとも、ちょこちょこ問題はあるはずなので覚悟していたのですが、軍人さんクレームも交渉も何もして来なかったんです。

本当に家が欲しくて、でも思いがけずお金が足りなくなってしまった。という事実が伝わってきていたので、直すところも値引きもなかった分この人が買えるように手助けしようという気になりました。

こうしてめでたくロサンゼルスの夢の庭付き一軒家は私たちの手を離れ、LAとのデュアルライフを卒業となりました。

楽しい日々を、ありがとう!




実はこの手助けにも裏があり(!)私としては5年が経過する前に売った方が、結果オーライでもあったのです。

その、「5年の魔法」
アメリカで不動産売買するのに知っておくべき、物凄く重要なポイント!

次に書きますね。