「あなたは何かに気づいていませんでしたか?」

 

「夫が ”あるモノ”を大量に入手していたことを知りませんか?」

 

すべて正直に答えていく。

スケートボードデッキの売買はしょっちゅうやってる。

20年かけてコレクションしてきたスケートデッキを、今は家族のためにEbayでどんどん売り払って家計にしてくれていることを知ってる。

 

 

「おかしいと思いませんか?ご主人は売り払っている分どんどん買っているのでしょう。どこからそのお金は出ているんですか?」

 

 

いや、違うって。今買っているのではなく、私が10年前に出会った時には既に100本以上持ってたんだから。それからも買い集めてすごい量だから、LAからここへ引っ越してきて収納する場所も狭いし処分しているんですって。

 

 

どのくらいのペースで郵便物が届いていたか?中身は何だったか?どこへ送っていたのか?

わからないことを次々に聞かれ、わかることを言っているつもりなのに、気づくと重く捉えられている。

警察官の誘導はすごいなと改めて感じました。

 

 

 

「私は、彼が他人のクレジットカードの情報を盗んで買い物をしているとは思いません。」

そう何度か繰り返す私に、

「少しそう思ったことはありますか?」と意地悪なことを返す警察官。

 

 

 

 

 

私への事情聴取が終わり、もう一度夫に電話をかけてくれとやっと携帯を手に持たせてくれました。

 

夫に電話がつながり、警察官は私に

「スピーカーにして、英語でだけ話すように。」と指示しました。

 

私は、今警察が何人も来ていて、大変なことになってると伝え、

そして日本語で「クレジットカード情報がどうのって言ってるよ」とだけ早口で言いました。

夫の車には息子も乗っているから。

 

あと5分で家に到着するからと夫は言っていました。

 

電話を切ったら急に涙が出て来て、そんな私に警察官は言いました。

 

「そんなに大きな犯罪ではないから。安心しなさい。だけどこれ以上罪を重ねないように、今止めに来たんだ。」

 

 

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「これを見たことある?」

 

警察官が見せて来た写真は、サンタクルーズのスケートデッキでした。

夫はサンタクルーズのコレクションも沢山持っていてよく私にも見せるけれど、これは見たことがないなあと。

 

その後警察の家宅捜索令状のコピーを渡されてよく見たら、彼は3本そのサンタクルーズのデッキを購入していたことが、容疑とされていました。

 

金額、たったの160ドルと310ドル。

 

そんな、5万円くらいのために犯罪犯すか?

盗んだクレジットカード情報で買った商品、自宅に実名で届けるか?

そんなアホだったっけ???

 





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突然の家宅捜索