「ハズバンドはどこだ。」

 

さっき息子と隣町のスケートパークへ出かけたところです。

 

「電話して、すぐに家に戻るように言ってくれ。」

 

携帯電話が二階の部屋にあるから取りに行ってもいいか、または持ってきてもらえないかと問うが、出来ないとのこと。

 

「ハズバンドの番号を教えてくれ。」

 

警察官の携帯から夫へ電話する。

隣町は携帯の電波がほとんど繋がらない。案の定、繋がらない。

 

時々合間を見て「何が起きたんですか?」と弱気に問うけれど、その質問は無視され続け。

 

 

そこから私への事情聴取みたいなものが始まりました。

 

 

「あなたには黙秘権があります。」

「裁判の場で発言ができます。」

「弁護士をつけることができますが、弁護士を雇うお金がない場合は相談ができます。」

 

そんなことを次々と聞かれ、私の声はレコードされていて、あまりに難しい言葉や緊張感で答えられなくなりました。

 

「私日本人で、難しい言葉が理解できていません。」

簡単にYESって言ってしまうのが怖くて、正直に言いました。

すると、警察官が電話で日本語通訳の人をすぐに用意しました。

 

ものの30秒くらいで、日本語通訳の人が電話口にいました。

 

それから30項目くらいの質問を受けました。

 

 

私にわかったことは、夫がクレジットカード犯罪の犯人だと言われていることでした。

 


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突然の家宅捜索