
本数が少ないためバス待ちの人が結構いる
何本かの行き先の違うバスが通り過ぎたけど、パオラ方面のバスは来ず
まだ時間はたっぷりあるので、少々バスが遅れても大丈夫ですが・・・
どこに行きたいかと申しますと世界遺産1980年登録のハル・サフリエニ・ハイポジウム神殿
舌噛みそうな名前です
見学ツアーは大人気で、1~2ヶ月前には予約が必要

1日6回と決まっていて、さらに神殿の状態を維持するために1回に10人までと厳しい人数制限がある

おまけに指定時間に遅れた場合、払戻し、振替はなし。
大人1人30ユーロのガイド付きのみの見学ツアー

これはマルタの目玉観光
行っとかねば
あ、バスが来た

運転手さんにハイポジウム神殿に行くことを確認し乗車。
20~30分かかるのかなー

バス停の名前をチェックしながら、パオラ地区に入ったことがわかる。
そろそろかなー
まだかなー
たぶんバス停の名前にハイポジウム神殿はない。
あれ?パオラ地区過ぎてない
これは明らかにおかしい
運転手さんにハイポジウム神殿は?と聞くと『もう過ぎちゃったよ、何回かハイポジウム神殿て言ったんだけどね~』って、聞こえてないがな
すぐに降りようとしたけど運転手さんにちょっと待ってとブロックされる
『急いどんねん』と言いたかったけど、我慢
次の停留所で運転手さんが、この陸橋通って向こうの道路に渡ったらバス停があるから、そこでハイポジウム神殿行きのバスに乗って行き、と親切に教えてくれた
ありがとー運転手さん
でも時間切羽詰まってます
道路を渡り、早く行ければと手をあげてタクシーを止めようとするも、すべてのタクシーが無視
そのときは何で止まってくれないんだろう?とプリプリ怒ってたけど、思い返してみるとバンバン車が通ってるその道路でタクシーは停まってはいけないことになってたのかもしれない。
時間はどんどん過ぎていく
そうこうするうちに予約時間10分前になってしまった
アセるがバスは来ない。
ついに5分前
時間厳守の見学ツアーはもう絶望的だ
バスが来た
飛び乗るがバスはスピードアップしてくれるワケではない。
バスの中で予約時間を迎える

『終わった...』
やはり間に合わず
力を落とし、とりあえずハイポジウム神殿に向かう。
約10分の遅刻



当然見学ツアーはスタートしている。
受付のおっちゃんがもうツアー始まってるから2人一緒に入るのはムリ。
今途中だけど1人入って、次の1時間後のツアーに残りの1人が入ることは出来る、とのこと

仕方ない、遅れた我々に非があるので先に姉が途中からの見学ツアーに加わる。
ゆきこぷは1時間後(厳密には45分後)のツアーに加わることに
しかし時間に遅れたのでもうダメだと思っていただけに、ちょっとホッとした。
この神殿は、すごく見たかったので
姉が戻ってくるまで、待合の椅子で軽く仮眠
いつの間にか姉のツアーが戻ってきた
次はゆきこぷの番だ
荷物は何も持って入れない

もちろんカメラや携帯もダメ


荷物を入れる鍵のかかる簡易ロッカーみたいなものが入口にあり、ツアーに参加する10人分をまとめてそこに預ける。
鍵をかけたらツアーを案内するガイドさんが鍵を保管

さて出発
最初は『眠れる女神像sleeping lady』の説明
マルタ土産でよく見る、ぽってりした女性が寝そべる像。
次はビデオ鑑賞

10分くらいかな。
そしていよいよ神殿というか洞窟に近い・・・中に潜入
地下神殿は地下3層からなっている。
1層目はまだ明かりのはいるところがあるけれど、奥に入ると暗いのでガイドさんが懐中電灯で照らしてくれる。
それも神殿を維持するために最小限の光
2層目はさらに暗い…
ここでお祈りしてましたーならまだしも、ここから人骨が山のように発見されました、なんて説明されたときにゃ、今立ってるとこ大丈夫なん?てちょっと冷や汗
神殿であり墓地ですな
3層目はもう深海みたいです

音なし、光なし、神聖な場所のようですが、昔は遺骨を踏みながら生活していたようです、なんて聞いたら怖いわ寒いわ息苦しいわ・・・

『いま地震きたらどーしよー』なんてほぼ皆無のことまで考えてしまいました。
地上に戻ったときには大きく息を吸い込み、生を実感しました
姉と合流し、来た時には余裕がなく取り損ねた入り口の写真をパシャ
音声ガイドの説明は分かりやすく、もちろん日本語対応ありです
人気ツアーですので、当日いきなり来て入れることは、まずないです
予約されることを強くオススメします(^^)
ハル・サフリエニ・ハイポジウム神殿、満足でした

