ザロモン四重奏団による演奏で
モーツァルトの「ハイドン・セット」から変ホ長調K428を聴きました


このK428の四重奏曲は以前にジュリアード四重奏団のCDを記事にしたのですが

 


今回はザロモン四重奏団による演奏で再登場です。
上記の記事でも書いているのですが、この曲はちょっと苦手にしていて、あまり聴いていなかったのですが、あるときから急に好きになって、いまでは「ハイドン・セット」の6曲のなかでもト長調K387とともに聴く頻度が高くなっています。
このザロモン四重奏団による演奏を買ったのは、もう30年以上前のことになってしまって、音の鮮やかさが鮮明に記憶に残っているのですが、今回久しぶりに聴いてみて明るくて鮮明、伸び伸びとした、その音の良さを再確認してしまいました。
今回聴いてみると高域がややきつくて金属的なこと、音像が中央寄りで広がり感に欠けるなど残念なところもあるのですが、弦楽四重奏曲ということを考えると鑑賞に不満が出ることはないレベルであり、フレッシュで伸びやかな音は魅力的でした。
演奏も過度にならない、適度な緩急とダイナミクスを交えた、音質も含めて清新なモーツァルトで、特にこの変ホ長調の曲にはぴったりではないかと思った次第でした。

まぁここからは蛇足なんですが。。。
この「ハイドン・セット」、その音質が気に入ったので後年同じザロモン四重奏団員による2枚組の弦楽五重奏曲を買いました


その鮮明な音を期待して聴いたところ。。。がっかり(。・ω・。)

「ハイドン・セット」で聴かれた鮮やかな音質はスピーカーから流れてこなかった
今回も流れてきたのは、くぐもったような精彩のない音
録音データを見ると「ハイドン・セット」が1985年頃で、

弦楽五重奏曲のほうは1990年頃
録音エンジニアは同じ人。
ロケーションやら録音機材に関してはは記載されていないようです。
同じ録音エンジニアなのに、どうしてこれほどの差になったのか分かるはずはありませんが、録音が新しければ音質は良い、ということにはならない
そんなこともままあるよ、そんな一つの証明となったようです。