尉ヶ畑の集落の但東町へ抜ける峠道
482号線の途中に朝日公園があり
その中に「巨石の権現さん」
朝日神社が祀られています。
京丹後市観光協会の公式サイトの
「京丹後のパワースポット巡り」
のひとつとして紹介されてます。
昔は冠石権現と呼ばれる
養蚕の神様だったそうです。
石は烏帽子型で高さは4mほど。
大きな花崗岩の正面上部に
大日如来が彫られています。
ご神体はその背後にそびえる
高竜寺岳。
古来、製鉄の原料は砂鉄でした。
花崗岩からは良質の砂鉄を
採ることが出来るそうだ。
製鉄を現す丹の文字がある地域は
権力者の土地であった
そう想像がつきます。
冠石大権現は養蚕の守護神とのこと
与謝野町に倭文神社がある
古来より製鉄と機織が盛んな
地域であったようです。
近くには尉ケ畑の滝もあり
冠石に大日如来の彫物とは
とても縁起が良い神社です。
朝日神社
あさひじんじゃ
京都府京丹後市久美浜町尉ヶ畑
御祭神
冠石大権現(養蚕の守護神)
朝日神社は昔、冠石権現といわれ養蚕の守護神として敬われた。以前は、但馬との国境のため峠を越える旅人も多く、ここで足を止め無事を祈り、又休息をした。
ご神体は、天子の冠に似た自然の巨石(高さ約4米)が鎮座し、正面に大日如来像が刻まれている。社は、今かち百三十五年程前(嘉永七年)近隣の村人が募金をして、壊れた社を再建し、更に草葺の屋根を、昭和十年に大修理を行い現在にいたっている。
社の裏側を流れる渓流の源は、ブナの自然林がうっそうと茂る昼滝の清流であり、他に類のない勝れた味と水質である。
冠石ケ岳
高龍寺ヶ岳を昔は、冠石ヶ岳と言い、天に聳え日本海かち見ると富士山のように見え熊野富士ともいわれる。海上の漁船もこれを常に目標にして航海したと言う。標高は六九七米で頂上近くにブナの大自然林が広がり、水源林として重要な役割を果している。頂上からは、久美浜町内及び日本海の海原が望まれ、裏には中国山脈の山山が連なり、大江山・磯砂山も見え、晴れた日は京都の愛宕山も見えると言われている。
浪人の隠れ所
大阪城も秀吉の死後、徳川の軍に敗れたが、大村長門守屋成の甥、木村主計とその家臣一族、山川帯刀・北川治郎兵衛・松田利助及びその家族が佐野の善右ヱ門を頼り、但馬を経て逃げてきた。徳川方の取り調べがきびしく、善石ヱ門は我が家に隠す事が出来ず、これらの武士を冠石の麓に庵堂を建て隠した。
この庵聖跡は朝日公園の近くにあり、今は草木が茂り当時の浪人とその家族らの淋しい暮らしが忍ばれる。
平成三年九月
尉ケ畑ふる里活性化委員会
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