国道369号宇陀から伊勢方面への国道沿い
ここは伊勢街道として歴史があり
弘法大師の全国行脚おりに由来する
磨崖仏の不動尊や岩清水があります。
高野山から女性の信仰の足掛かりとして
女人高野のお寺、室生寺を建てるさいに
残された清水と爪書き不動尊
まさに弘法大師の爪跡ですね。
日本の原風景を今に伝える宇陀伊勢街道
夏の暑さに潤いを与える
癒しの場所でした。
弘法大師爪書き不動尊
こうぼうたいしつめかきふどうそん
奈良県宇陀市榛原自明
右の岩肌には「弘法大師爪書きの不動尊」と伝えられる磨崖仏が描かれており、伊勢本街道筋のことでも有り昔日は往来の旅人や近在の人々の信仰をあつめ霊験あらたかであったと言い伝えられてきました。
伝説どおり弘法大師の真跡だとすれば既に1200年の歳月が流れたことになりますが、確かに古いもので鎌倉時代以前のものと推定されています。
現実に風化も激しくその線画は判然としませんが、現在でも、地元民や多くのハイカー等のお参りで熱い信仰の対象となっています。
又左の方にあるお堂は、往時の参詣人やお伊勢参り・山上(大峯山)参りの旅人へのお茶接待所でありました。建替え等により今はその名残さえありませんが、地元では現在も「茶所」と呼んでいます。
自明不動尊不動堂
じみょうふどうそんふどうどう
奈良県宇陀市榛原自明
自明という地区名は内牧川対岸の高所にある自明山(慈明山) 悟真寺ごしんじに由来していると言われています。
悟真寺ごしんじは室町時代の永享八年(1436)創建といわれる曹洞宗の寺で、境内にある枝垂桜しだれざくらは、花の頃には国道から見えるほど見事なものです。
不動堂ふどうどうは「大師爪書の不動尊」と呼ばれる磨崖仏まがいぶつに並んだ建物で、かつては茶所と呼ばれた参宮者への湯茶の接待所でした。
伊勢湾台風までは梁間二間、桁行四間半ほどの建物で、西側に不動尊ふどうそんが祀られ、東側には六畳ほどの部屋があり、土間のかまどには缶子が掛けられていました。
今でも自明区で保存されている缶子には、「宇陀郡自明村 伊勢山上 茶所」反対側に「施主 初瀬川上町福智屋源兵衛 郡山魚町海老屋佐助 平井村美燈路忠治口」の陽鋳名が見られます。
伊勢本街道はここから国道を離れて、右手の山裾へ上がっていきます。
民家の軒先を通り、国道を左手下に見ながら杉林の中をたどり、坂を下ると再び国道と合流します。
杉林の道は地域の方々が草刈り作業をして整備されていますが、季節によっては通りづらい時もあります。
風景街道「伊勢街道」連絡協議会
「弘法大師の岩清水」
弘法大師が全国行脚の途中、清浄水の補給の為、この聖地で清水を掘り開きましたが、それ以来千百数十年この岩清水は日照り続きでも涸れず、嵐が来ても濁らず、ちょっとやそっとで腐らないことで有名で、地元の方は無論、遠く遠方からも車で汲みに来られます。
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Profile 神奈木有紀(かんなぎゆき)
大阪市で広告ディレクターから2014年に独自理論による神奈木流体バランス法を作りセラピストに転身。
神奈木流の成果
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元気に自然に、ノーファンデ宣言。
ほぐし処ケイ・スリー
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