白山と私の夫 | 心に光を呼びます Padme★yuki

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誰の心にも、神様とのホットラインはあります。
いろんなもので隠れてしまってるだけです。
私でよければ、見つけるお手伝いをします。




白山登山は
私の夫
さんこと、かずさんも一緒でした。
★富士山頂で結婚式★


夫とはいえ
入籍もしてないし
一緒に住んでもいませんでした。
でも、心の中は
互いに
夫婦だと
再確認しあったのが
つい、先日のこと(笑)
(意見の相違が和解されました)



かずさんは、
『十一面観音』
で検索したら
私のブログが出てきたことと
『大雄山 最乗寺』
と検索したら
私のブログが出てきたことで
私にコンタクトを取ってきました。

それが私たちの出会い。

生真面目で
不器用だけど
とてもとても純粋な心の持ち主。
でも
それが
現代社会で
とても生きづらい人でした。
話ベタなので
理解してくれる人がいなくて
孤独で寂しい人でした。

彼の部屋には
冷蔵庫もテレビもない。
買えないんじゃなくて
要らない。
私とつきあうまで
アパートの部屋で寝袋で寝てました。
要らないんです。
タオルも無くて
古いシーツを破って
てぬぐい状態にして使ってました。

よくそんな人とつきあうね!

と言われそうですが
そういうところに惹かれたんです。

だって、
それで
足りるもんね!

玉じいに
お前は
生まれてくるのが
早かったな!

と言われてました。
もう少し遅く生まれてれば
お前みたいな奴も
生きやすかったのによ。

と・・・

玉じいには
未来が見えてるのでしょうね。
縄文回帰です。

今の世の中のペースに
ついていけねえんだよな。
寂しかっただろ?
ユキと出会えてよかったな!

と、言ってくれました。

玉じいが見た
かずさんの前世は
山奥にこもって
一人で生きてる姿だったそうです。
誰かに裏切られて
自分で山に入ったそうです。
山の上から、里が見える。
孤独を感じながら
一人で生きていたそうです。
玉じいは
かずさんの
あまりの孤独さを感じて
泣いてました。



かずさんは
人と関わるのが
とても苦手で
仕事をするのも
本当につらそうでした。

でも、私の仲間が
いつも
かずさん
かずさん
って、温かく迎えてくれるので
とても喜んでました。



つきあい始めの頃
手をつないで歩いたら
しあわせだー!!
って叫んでました(笑)
そんなふうに
純粋に喜んでるかずさんを見て
私も嬉しかったです。



かずさんは
白山へ、
仕事が終わってから
深夜バスで金沢へ向かい
早朝に、金沢から
白山登山口へまたバスで。

私たちは前夜に金沢に一泊したので
朝の6時から登り始めましたが
かずさんはバスで
8時すぎの登山口到着。
でも、
かずさんは
富士山の麓から頂上まで
4時間で登って
お鉢めぐりして
2時間で下山する人なので
白山の山小屋に
同じくらいに到着するね!
と、山小屋で待ち合わせました。

みんな集合して
山頂奥宮へみんなで行きました。
この頃には雨はやんでました。



その後
お池めぐり。


山小屋の夕飯に間に合わなくなるから
赤い丸から上のラインを通って
真ん中の白い線で
ショートカットして山小屋へ
というルートにしました。


奥宮でみんなで祈った頃から
太陽が柔らかい光で
照らしてくれました。



最初の紺屋ヶ池




翠ヶ池(みだりがいけ)


ここは、遠いので淵まで行けないねー
ということで
かずさんだけ、代表で行きました。
天狗のようにピョンピョンと
走って行き、戻ってきました。




血の池



千蛇ヶ池は
雪に覆われてました。




かずさんが歩きだしたので
私も一緒に行きました。




二人でポーズ




そして
急いで山小屋に戻って
夕食に間に合いました。

かずさんはお酒強いのですが
生ビールを2杯と
日本酒の小さいワンカップを飲みました。
玉じいの弟子さんと奥さんと
お喋りするのが
とても嬉しそうで楽しそうでした。
20時くらいにみんなが寝た後も
満月を見ながら、
三人でお喋りをしていたそうです。

口ベタのかずさんが
自分からいろんな話をして
とても嬉しそうだった
とても楽しそうだった
と、翌朝
夫婦が話してくれました。
「でも、どこ行った!?」


かずさん
朝、起きたら
姿がなかったのです。

「眠れないなーって言ってた。」
と、玉じいの弟子さんが言ってました。


かずさんのことだから
布団が合わなくて
どこか他で寝てるのかな?
(よく、床で寝る)
と、探しに行きましたが
いません。

宿泊した部屋に
リュックもない。

まさか、夜中に山に登った?

御前峰の頂上しか行ってないから
大汝峰も行きたいなー
とは、言ってたけど
まさかあの雨と霧と風で
夜中に一人で行かないよ・・・ね?
(夜遅くから、暴風雨&霧になった)

きっとかずさんのことだから
眠れないから
帰っちゃおうかな~
みんなを起こすのも悪いから
このまま行こう

と、考えちゃったかなぁ?
あとでメールすればいいや~
くらいなかんじかなぁ?

頭の中に浮かんだ
岩で足が滑った映像は
信じないことにしました。
心配から来てるんだ。
絶対、そうだ。

大丈夫
大丈夫
ぜったい
大丈夫

そう信じました。



電波がつながる場所に来て
かずさんにメール
電話しましたが
無反応。
爆睡してるかなぁ?

翌朝(8/31)には連絡くるよね?





8/31 朝
連絡、来ない。
携帯、つながらない。





きっと
携帯を落としたか
雨でぬれて壊れちゃったか
で、連絡取れないんだ。

そう思って
8/31 午後、
車でひとっ走りして
仕事に行ってるはずの
かずさんのアパートのドアに
メモ書きを残してきました。







8/31 夜



かずさんのお母さんから電話が来ました。

白山警察から電話があって
所持品から
お宅の息子さんではないかと・・・
収容するには
ヘリコプターを出さなければならないと・・・












かずさん








かずさん








どこにいるの?








と、問いかけました。









返ってきた答えは
ちょっと照れたかんじで









山、
きれいだよ




また迷惑かけちゃってごめんね



あぁ、かずさんらしい!
あなたのそんなところが
大好きです!




私はいつも
魂と肉体は別物。
という話をしてます。
肉体はただの入れ物。
魂は、永遠。

肉体が機能しなくなれば
魂は肉体から離れる。
ただ、それだけ。
ただ、それだけ
だけど
やっぱり
悲しくないわけがない。

たくさん泣かせてください
あなたのために

辛かった
あなたの人生に
私が少しでも
役に立てたなら
私は嬉しいよ


山に同行してた、
かずさんとは初対面の人が
かずさんを見抜いて
こう言ってくれました。

かずさんは本当に良い人。
でも、みんなとかずさんの
時計の進み方が違うから
すごく苦労してるよね?
みんなに合わせようと
すごく頑張ってるもんね。


ありがとう
ありがとう
かずさんに代わって
ありがとう




かずさんが
自分が死んだことに気づいて
発した第一声は
あーもう仕事いかなくていいんだー!
らしいです。
嬉しくてのびのびしたそうです(笑)

俺は
不器用で
物覚えも悪いから

と、いつも自分を卑下してました。

俺は何もできない
と、いつも卑下してました。

でも、
登山だけは
自信があった。


きっと、夜中にこっそり行って
朝、みんなが目覚める頃に戻ってて
「行って来ちゃった」
って、みんなを驚かそうと思ったのかも・・・

私を喜ばせようと思ったのかも・・・

もう、充分
私は嬉しかったのに・・・






たら・れば
は、
言ってはならぬ。


あるがままを受け入れる

私は、動きを止めません。
前に進むのみ。

みなさまの
お役に立つために
私は現世にいるのだから。
かずさんも
そんな私を理解して
応援してくれたのだから。


( お葬式等で、
ご迷惑をおかけするかもしれませんが
ご理解くださいませ)


かずさんが
今年の富士山
一緒に行けなかったから

と、一人で行って
買ってきてくれた
富士山頂の御守り


ハワイに持って行ってね!
と、言って、
くれました。




遺体収容と
身元確認は
まだこれからです。

まずは
自分の身体と一緒に
いったん!
自宅にもどっておいで~
山にいたいのは
山々だろうけど!

と、話しました。


かずさんは
今世で達成すべき課題を
すべて達成しました。
意見が違っても
理解し合う努力を
あきらめない。
ゆるすこと
和合・和解
そして、
愛を知ること

崇敬していた
十一面観音の懐で召されたことは
かずさんにとって
しあわせだと思います。
白山に登るのを
とても楽しみにしていました。

私たちを引き合わせてくれた
十一面観音菩薩
どうか
かずさんを
光の高みへと
お迎えください。



こうして
かずさんのことを書くことで
かずさんが喜んでくれると思い、
書きました。

私の愛する
自慢の夫

かずさんです