職場でのスマホ充電論争に対する韓国人の反応 | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

日本でも韓国でも無くてはならない生活必需品となったスマホ。
手持ち無沙汰の時なんかにはついついスマホに手が伸びてしまうという人も多いのではないでしょうか?
そんな風にひっきりなしにスマホを触っていると
当然のことながらガンガン消費されていくバッテリー。

そんな時韓国ではどうするか...。

答えは簡単。
とりあえず近くのコンセントで充電する。

カフェはもちろん...。


バイト先のレジでも...。
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美術館でも...。
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とにかくそこに穴があったら突っ込んでよし!という雰囲気なので
街中充電する場所には事欠かない環境なのです。

かくいう僕もそんな韓国の充電事情にすっかり慣れ切ってしまっているのですが、
先日目にしたある日本のネット記事にものすごい逆カルチャーショックを味わいました。

それがこちら。
職場でスマホを充電するのはアリ?


詳しくは上記記事を実際に読んでいただきたいのですが、
僕が何より衝撃を受けたのは
「職場での私用携帯の充電はナシでしょう!」
という意見が多数を占めたという結果。


えええええええ祖国マヂか...


衝撃を受けた僕はこの記事の内容を韓国語でツイートしてみました。
それに対する韓国人のみなさんの反応は...
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「え?そんなことが何で議論になるの??」
「えっ??????何でダメなの??????」
「マジか...俺には無理だ...」
「酷いじゃないか...」


...と一様に信じられないと言ったご様子。

ちなみに僕もこの件に関しては、彼らと全く同じ感想でした。
なによりもそもそも
「このことが議題になること自体がショック」
と言いましょうか...。


知らず知らずのうちにすっかり韓国の感覚が身に染み付いているんだなあと思った次第です。


もちろんこれには日韓の携帯電話を巡る事情が異なっているのも大きく関係しています。
日韓の職場における携帯環境の違いをちょっとまとめると...。


日本日本
  • 会社が業務用携帯を支給してくれることが多い
  • 仕事中は私用携帯をいじれない雰囲気
  • 私用の携帯電話番号を開示することに対する抵抗感がある(名刺に個人の携帯番号を載せない)


韓国韓国
  • 仕事もプライベートも私用携帯一台ですべてカバー
  • 仕事中でも携帯をいじりまくっている人が多い
  • 私用の携帯電話番号の開示に対する抵抗感があまりない(名刺に個人の携帯番号を載せるのがデフォ)

ちょっと考えただけでこんなに違うんですよね。



考えてみれば充電のアリナシ論を初めスマホのマナーやエチケット自体、
僕が韓国に来た後に生まれた議題であり共通認識なんですよね。
(2000年以前にも携帯電話はあったがバッテリーの持ちが良かったため、こういうことが議題になることがそもそもなかった)
僕が日本を離れているうちに、社会の変化に会わせて新しい独自の「常識」だったり
「ルール」だったりが独自に作られていき、
日本に暮らしていればそういうことが自然に身に付いていくのでしょうが、
外国にいるとどこかでOSをアップデートするように、更新情報を意識的に取り込む努力をしないといけないんだと思いました。

これからも新しい文明の利器がどんどん出てくるんでしょうけど、それに対しても、日本では日本なりの、韓国では韓国なりの「使い方のマナー」がそれぞれ独自に生まれるんでしょうね。