前回、「ソウルから中国人が消えた日」というタイトルで
THAAD配置に対する報復措置として、中国政府が韓国への団体観光を禁止した記事をかきました。
あれからひと月…。
数年前から中国人団体観光客を当て込んで
ソウルのあちこちに雨後のたけのこのように出来ていた「免税店」は
今いったいどうなっているのか?気になったので、我が家から自転車で回れる範囲の店を調べてみました。
上水駅の近く、火力発電所通りにあるこちらの免税店。
以前はこのエントランス部分に常に数十人の中国人がたむろしていたのですが、
ごらんのとおり、ひっそりと静まり返っています…。
まったく人の気配が感じられません。営業しているのかしてないのか…。
こちらは合井駅の近く。
詳しくはわかりませんが、なにやら韓国の健康サプリメント的なものを扱っているようでした。
立派な映画館ほどの規模の建物なのですが、こちらもひっそり…。
申し訳程度に見える観光客の姿が、大皿の隅にちょこんと乗せられたキムチのようで
かえって哀愁を誘います。
こちらは新村付近。
すっかりも抜けの殻。
床にごみが落ちっぱなしになっていたり、
陳列棚になぜか電子レンジがポツンと残っているあたり、
大慌てで夜逃げした跡みたいになっています。
これはそのお隣。
「店舗整理(売り尽くしセール)」の貼り紙が出ているものの
お客の姿はゼロ…。ここもまもなく店じまいでしょうか。
加佐駅近くのこのお店。
まずはDaum mapのストリートビューで在りし日の姿を。
いかにも中国人ウケしそうな、赤字に金ぴかの大看板。
そして壁面いっぱいに韓国スターの顔写真が。
そして現在
丸裸。
窓ひとつないただの箱。まるでCG黎明期のポリゴン。
店がなまじデカイだけに廃墟感がハンパないです。
夢とカネと欲望の抜け殻。
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり…ですね。
これらの建物が今後どうなっていくのか?
引き続き興味をもって見守って行きたいと思います。