と、ここである違和感が...。
なんか...いつもと様子が違わないか?
なんか...ECCが...いつもより...
広く感じる?
その違和感の原因はすぐにわかりました。
中国人観光客がいない!
数年前からソウルのどこにいってもその姿を見ないことはない
というほど急増していた中国人団体観光客、
特にここ梨大は人気のスポットで
(なんでも「梨花」の中国読みがすごく縁起のいい言葉なんだとかなんとか)
いつも黒山のような中国人観光客で溢れていたのです。
それはもう「占拠」といってもいいほどの数で、
キャンパスのあちこちで記念写真撮影に勤しむのはもちろん、
勝手に講義室に入って来たり、廊下で騒いだりと、結構な問題になっていました。
それが、
それが...!!
見当たらない〜〜〜〜!!!
中国人が雲霞のように消えてしまった原因は
アメリカ軍の終末高高度防衛ミサイルTHAADの韓国配備に対する
中国政府からの報復の一環として行われた
「韓国への団体旅行禁止令」
そう、今日3月15日はそのD-Dayなのです。
中国人観光客で溢れていたのは大学構内だけではありません。
その門前に広がる梨大前の街も...
歩いてみるとまるで別の街のように変わっていました。
がら〜〜〜〜ん
いつもは中国人観光客の群れで道路が見えないほどでしたが...。
観光バスがひしめきあっていた駐車場も...
梨大のあまりの閑散ぶりにショックを受けた僕は
明洞の様子が気になり向かうことにしました。
明洞といえば日本人観光客にもおなじみの
ソウルを代表する超定番観光地。
日本語を掲げた看板や、日本語での客引きが名物でしたが、
ここ数年前からそれがすっかり中国人観光客にとって代わられ、
街を歩いていても聞こえてくるのは日本語でも韓国語でもなく
中国語ばかりという状況が続いていました。
平日でも週末でも中国人観光客の群れに流されて
まっすぐ歩くこともままならなかった明洞の街...
そんな明洞の今日の様子は...!
うわ〜〜〜〜〜〜〜
こんなに風通しのいい明洞ストリートは初めてかもしれません...
ぶつからずに歩けるなんて夢のよう...
今ならチャリで明洞横断も余裕でできそうです...。
これはまるで...
まるで...
まるで滋賀です
中国人観光客を当て込んで
雨後のたけのこのように乱立していたコスメショップも...
閑古鳥が...
聞くところによればあの狭い明洞エリアに
200を超えるコスメショップがあるそうで...
街そのものが彼らの爆買いを前提に成り立っていたと言っても過言ではないので
これらの店が受ける経済的損失は計り知れませんね...。
こんなわけで中国人がすっかり街から姿を消してしまったのですが、
その代わり...なのかどうか、やたらと日本人の姿が目につきました。
これは実際に増えたのか、それとも中国人の陰にかくれて見えてなかったのか
その辺は定かではありませんが、
日本人観光客に限って言えば、今が韓国に来るちょっとした好機なのかもしれません。
ところで、
まるで夢か幻のように韓国から姿を消した中国人団体観光客。
おそらくかれらはごっそり丸ごと日本に向かうものと思われます...。
なので、
これからのお花見やゴールデンウィークシーズンの日本の行楽地は
きっと...さぞ...賑やかになることでしょう。