役に立つかどうかより、好きなことを続けたい | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

前回に引き続き、ノーベル賞の大隅氏の話題から。笑

受賞後の記者会見で
「この研究は何の役に立つんですか?」
という質問をうけた大隅氏が
「何の役にも立ちません!」
と言い放ったというのがネットで話題になっていましたが、
僕は彼の言葉(というか態度)に強く胸を打たれました。

いろいろ理由はあるのですが、
何よりも、「何の役に立つの?」というのは
韓国を学び始めたころ、僕自身も周りから散々受けてきた質問だからです。

今とは比べ物にならないほど、
一般の日本人が韓国に対して無知・無関心だった時代。
就活もそっちのけで韓国語にのめり込む姿を見たら
確かに「何の役に立つの?」と思うのが自然だったかもしれません。

僕は何かの役に立てようとおもって韓国語を学んできたわけではなく、
ただただ「好きだったから」続けてきたし、続けられてきたんだと思います。

そして、結果的にそのことが
今現在すごく役に立っていると実感します。

どんなことであれ、一定の水準に到達すれば
何らかの形で自分の人生の助けになってくれると思います。

大事なのは、その一定の水準に達するためには
夢中になれるほど好きである必要があるということ。


韓国語を取り巻く状況も、大きく変化し
僕のころとは比べ物にならないほどたくさんの人が
韓国語を学ぶようになりましたが、
周囲から「何の役に立つの?」と言われて悩んでいる人も
まだまだ多いのではないかと思います。

いろんな韓国語学習者に出会って話を聞いて
すごく満たされた気持ちになるのは
韓国語が「役に立つから」ではなく
韓国語が「好きだから」という理由で
続けている人が圧倒的く、
そのことがものすごく伝わって来るからかもしれません。

「役にたつこと」は時代や環境が変わればいくらでも変化しますが
「好きなこと」を追求することはどんな時代にも
一人の人間の幸せのために必要不可欠なことだと思います。


役に立とうが立つまいが
自分が好きで、楽しいことだから
韓国語を勉強しているという皆さんを応援します。