ソウルをチャリで走ってみれば | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

すかつてはよく「韓国人は自転車に乗らない!」なんてことが言われていましたが、
ここ数年でその状況が大きく変わってきました。

たとえば、
こちらは地下鉄6号線の望遠駅前。

駅前に設置された自転車置き場、そしてところ狭しとひしめき合うように
駐輪された自転車の群れ。
まるで日本の商店街前の風景を彷彿とさせます。


こんな風に少しずつソウル市民の生活に浸透しつつある自転車。
僕はかれこれ6年ほど自転車を生活の足としているのですが、今回は実際にソウル市内で自転車に乗っていて気付いたことをいくつか挙げてみます。


その① 市をあげて自転車ユーザーをバックアップ
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ずらっと並んだ自転車の列。
これはソウルのあちこちで見かけるようになった「レンタル自転車」
ソウル市交通局でユーザー登録をすれば、自由に借りることができます。

このようにソウル市は近年になって
自転車ユーザーの便宜を図った政策を次々と繰り出しています。

もう一つの例がこちら。
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道路に描かれた自転車マーク。

これは
「自転車優先道路」のしるし。
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もともとソウルは徹底した車優先都市。
猛スピードでぶっとばす自動車の脇で
自転車を走らせるには、かなりの度胸が必要でした。
それが街をあげて「自転車を優遇しよう!」という雰囲気になったのはすごく大きな変化です。



まぁ、とはいうものの…


違法駐車のせいで、有名無実化してる場所のほうがはっきり言って多いですが…。

制度は変わっても、市民意識まで変えるのはなかなか時間がかかるようです。(´・ω・`)



その② ソウルは坂の街

意外と知られていないのですが、ソウルの街は坂だらけ。ソウル中心部も地形を見てみると…

このとおり月面クレーターのように凸凹だらけ。

街を歩いていても、突然こんな坂にでくわすことも日常茶飯事。

ここまでの坂ではないにしても、歩いている時には気づかなかった微妙なアップダウンが無数にあり、自転車に乗っていると地形の変化にものすごく敏感になります。

たとえば

弘大→新村→梨大の並びは、

弘大↘︎新村↗︎↗︎梨大 こんな感じ。

いかに高低差の少ない道を行くかが移動のポイントとなり、ソウルという都市を立体的に捉えることができるようになりました。


その③ 無敵の漢江ワープ

そんな凸凹だらけのソウルの中でもっともフラットな移動が可能な場所は…?

そう、ソウルを東西に貫く大河

漢江です。


しかも、漢江沿いの公園には自転車専用道路が整備されており、これを活用すれば(目的地によりますが)かなり快適な移動が可能です。


たとえば

6号線の上水から高速ターミナルまでの移動。

地下鉄とバスを乗り継いで移動すると所要時間は45分。

ところが、自転車で移動すると…

なんと43分!

これが無敵の漢江ワープ



特に秋夕明けから本格的な冬がやってくるまでのこの時期は、漢江ライドが一年で最も楽しい時期。

油断してたら思わぬ場所まで来てしまった、なんてこともあるのでご注意ください。笑



以上、ソウルをチャリで走ってみて気付いたことでした^ ^