新村のレジェンド、マッコリおじさん | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

どこのだれだか知らないけれど

だれもがみんな知っている...。



あなたは、

新村・弘大の生きた伝説

マッコリアジョシを知っていますか?



どこからともなく街に現れ、

ホームレスのようなボロボロの服に身を包み、

これまたボロボロのリアカーを引きながら、

道行く人に向かって「シャアッツ!」と意味不明の奇声を浴びせ、

リアカーに山積みになったマッコリを売り歩く

ギラギラ輝く二つの目と、やたらマッチョなガタイを持った男


本名不明

住所不明

年齢不明

経歴不明

マッコリの入手ルート不明


すべてが謎のベールに包まれた神秘の男



それがマッコリアジョシです。




アジョシがいつごろから新村・弘大の街角で
マッコリの行商をするようになったか、はっきりしたことはわかりません。

ただ、僕が韓国に来た16年前には
「マッコリアジョシを知らなければ新村ではモグリ」と言われるほど
すでにかなり有名な存在だったので、相当昔から棲息しているものと思われます。


マッコリアジョシについては、

ホームレスのような格好をしているけど、実はかなりの金持ちらしいとか

商店主たちとのトラブルのせいで新村に出入り禁止になったとか

今はもっぱら望遠洞あたりに出没するらしいとか

20年前から全く年をとっていないとか

見たらラッキーなことが起こるとか

様々なうわさがあり、

まさに歩く都市伝説といった存在です。

(人間でなくマッコリの妖精であるというウワサまで)



めまぐるしく街の風景が変わって行く韓国、
新村とて例外ではありません。
特に近年は、コスメショップとカフェのチェーン店ばかりが並び
ソウルを代表する伝統ある学生街としての新村の姿が消えて行くことを
残念に思う人も少なくなかったといいます。

そんな人たちにとって、
昔も今も変わることなくリアカーを引いてふらりと現れるマッコリアジョシは
ある意味、古き良き新村の最後のひとしずくのような存在なのです。

どう贔屓目にみてもまともではないし、
どっちかというと「変人・怪人」の類いなのですが、
それでもどこかで街の人たちに愛される、そんな存在。

ところが最近めっきりその姿を見ることがなくなり、
いよいよどこかでのたれ死んでしまったんじゃないか、という気すらしていたのですが、


なんと、昨日
マッコリアジョシを目撃しました!
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シャッツ!シャッツ!
トレードマークの奇声も健在!


学生たちに強引にマッコリを売りつける
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それにしても...


全然変わってない!
全然老けてない...!Σ(゚д゚;)


まるでそこだけ時空が歪んでいるかのように
記憶の中の姿そのままのマッコリアジョシ

やはり人間じゃないのかもしれません...(((( ;°Д°))))



でも、会えてよかった!


これからもいつまでも
新村の街を見守ってください!

マッコリアジョシ、ふぁいてぃん!
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シャアッツ!!!