たくさんのこと







わたしたちはひとりきり




だけど、だからこそ、時折、大切な人たちと視線を交わすことで心が慰められる



たくさんのこと





「役割」や「目的」や「意味」


自分のまわりに「人生のイミテーション」を築くことには何の解決もない







そんなのは理想で虚像


泣いてる顔なんか誰にも見せてあげないよ


たくさんのこと



たくさんのこと





知らない人ばかりの空間にポーンって投げ込まれた、わたしの顔を見て、友人の女性が言った


「あなたが大丈夫?」 だって


お偉い相手に切った張ったの土壇場を迎えている


それくらいは彼女も分かっているはずだった


商談相手と手を離した瞬間


わたし、過去へのパースペクティブも、未来へのパースペクティブも、見失ってたかもしれない


自分の目的や到達のためにジェノサイドになってたかもしれない




次の夕方、彼女からメールがきたけど、それを読まないままでいる




たくさんのこと





紅茶をいれて、たばこを1本吸って、周りを見渡して、こんな風に言ってみる


「そっちは大丈夫?」


こんな風に言う力だけは残ってる

今はまだ、ここからでなくてもいい


もう少し力を蓄えよう


わたしは、もちろん、「勝ちに行く」


泣いた顔なんか見たくない


つらいのは嫌だ


だから無理しないで、無理しないから、絶対、無理しないで



そんなことを心の中で言い聞かせた




たくさんのこと





未来にフォーカスしすぎること、あるいは、未来を大切にしすぎることの危うさ


あの商談の席で痛感した


「今を楽しむこと」を忘れたらいけないんだって思った


いろんな幸福が溢れるような思い出を作ることが、何よりも大切だと


振り返ったとき「あのときはよかった」と思えるようなノスタルジアな感覚を、より多く作り出すこと




やっぱり未来より、過去の方が大事


絶対にそう


なんかうまく説明できてないけど



たくさんのこと




で、そう思ってからほんとうに、焦らなくなった


「未来は、この立場で、あれをしたいから、何が何でも成功させなきゃ」って思ってた時期は


疲弊するだけだったんだけど


「真正面から正攻法でなんか戦わない。なるようになればいい」って思ってから少し状況が良くなった



やっぱり自分が楽しまないと


だらしなく、ゆっくり、てきとうに、行かないと


【楽しむことを疎外してはいけない】


単純だけど、今なにより、重要なことだと思っている








たくさんのこと






レップさんとの会食でプレゼントをいただき先ほど開けてみたらサンローランでした


伊勢丹1階フロアの匂い


いつもつけている重いヴェラウォンよりずっとライトで若々しかった



お部屋にひとり


心遣いに涙がでそうになりました


ベッドで使います


ふゆさん、どうもありがとうございました





たくさんのこと



DAC!









たくさんのこと




今朝、お風呂に入っていたとき、携帯電話がバスタブに水没した


ちょっとほっとした




タイトすぎる関係の何にも縛られることのない自由


だいたいの付き合いが、ただの勢いに終っていく中


デジタル機器の革命と思っていたものを、ただの線香花火に過ぎないと笑う


ある意味、諦念に支配されながら、それでも新しいネットワークを追い求める


悲喜こもごもが交錯する必然的な水没事故


メモリとぼうと、バックアップしてなかろうと、それはぜんぜん問題に値しない


問題なのは、その後だけ




強引だなあと思うときもあるけど、ぺシミストじゃなくて、たぶんリアリスト


今日も自分が、こういう人間であり続ける権利のために、闘っています






たくさんのこと










よく周りの人たちに言われる


人一倍、感受性が豊かで多感的って


ちょっとしたストレスで扁桃腺に膿が溜まって熱をだす


小さい頃から変わってない





わたしは今年の夏から秋にかけて何度か入退院を繰り返していた


これまで何十種類の薬で押さえつけてきた病気が表面化


返す返す自分の軽率さから


前職を退職して精神的なバランスを崩し、ほぼ南台の自宅には戻れなくなった


病院からたかだか20分程度の自宅へ戻れない


仕方なく代官山に家を借りて引っ越した


最悪な状態が継続的に何ヶ月も続いたけど働かなきゃいけないから会社に向かう


周りから同じ業界での勤続を猛反対されて押し切った


新規部署の立ち上げに参加している身で営業のアポイントを各社に流した、その夜


佳境の佳境である9月終わりにすべての仕事を放棄したまま、完全にダウン


その後、この期間を支え続けてくれた恋人とも、揉めることなくすんなり別れた




今考えてもあまりにいろんなことに振り回された年


さすがに、こんなに酷いことはなかった


どうでもいいことだけど


今年は歴史ある占いでいうところ、二年間続く最悪の時期、空亡期の後年だった


何やったってだめなわけだ



繊細で、壊れやすくて、とても脆くて、実にナイーブな性格


気が強くて、背が高くて、底抜けに明るくて、ジャケットを着込む、外面の強靭さと内面の脆弱さのギャップ


悩まされてきた、外側からの視線、イメージ



本当は


人一倍、周りの小狡さに敏感で、人一倍、周りの顔色に敏感で、いちばん自身の気持ちに敏感であるから


きっと、それは自然なこと


わたしはナイーブであり続けたい


いろんなものを受け止めていけるように、受け入れていけるように、素直でありたい


本当に素直でありたい



たくさんのこと


たくさんのこと



たくさんのこと




眠る前に毎日、思うこと


あなたが今なお、リアルで、あなたが今なお、優しくあることに、最大限の感謝を



たくさんのこと







さいきんは別れ話もメールでやりとりする


人に謝るときも、ぜんぶメールで


お手軽で


非常事態なのか、無関心だからこそ面白いのか






何ヶ月か前ちょっとした機会で知り合った社長さんや


先月かな?たまたま隣の席に座ったモデルの男の人


昨日ウェブ上で久しぶりに名前を見た、かつての友人


やりとりぜんぶメールで


だいぶ放置してしまった


アプローチの必要性は皆無になって


感情をぶつけようという気になれない









ありのままの自分と相手でコミュニケートしたい


一対一で向き合っていたい


願う、切に願う




「いつでも、どこでも、だれとでも、同じタイムラインで繋がれる」なんてファシズムからは逃げるべき


全力で逃げるべきと思う


そうすればきっと素晴らしいものだけが残るから


これからはそんなふうに接したい





















たくさんのこと


忘年会とか、集団でお酒を呑むのも苦手なので


ほんとうに転機の年だったなあと一足先に思っています


今まで自分は、わりと穏やかで温厚な印象を自分に持ってたんですけど、ぜんぜん恐怖で激しくて


叱る、じゃなくて、怒る、と、怒りまみれで盲目状態


なにもかもがうまくいきませんでした


自分に対してフラストレーション爆発


とにかくいっぱい泣きました、今年は、自分も周りも、号泣でした





何も手に入れることはできなかったし何処にも行くことができなかったなっていう


内向的な表情と絶対的な拒絶と小さな痛みが残りました


空疎な救いなのかもしれませんが


ちょこまかと変化しながら、最終的にひとつにまとまれば


自己充足的な考え方だけど「良かった」に尽きるものかと思ってます







毎年毎年、自分に目標を課して、それが達成できる年もあればできない年もある


課したノルマが10あったら今のわたしは1つもできていない


去年がマイナス1、今年がゼロ、来年はプラス1


ひとつずつ取り戻して叶えていきたい



なんて、ヒヨった新興企業の社長みたいな頑張る論はいいとして


来年は、もう少し人を想いたい


心が穏やかであるよう努めたい



回路をぐるぐるまわって


来年こそ幸福のポイントを通過したい


幸福は円の一箇所に存在してて、その周りをぐるぐる回ってる


そう考えたら少しはプラスになるでしょう