以前、ある本をアマゾンで購入し読み始めたのですが、
そこに描かれていることが「まさにアドラー的!」と思いました。
きっとその本の著者は、アドラー心理学は知らないでしょう。
でも、本の内容はアドラー心理学のアドバイスそのものと言った感じのものがたくさんありました。
人が幸せを感じたり、人生に意味を見出すのは、アドラーにせよ、他の原理にせよ、基本的には同じなんだろうと思います。
では、どんな点で、「まさにアドラー的!」と感じたかというと・・・
いくつかあるのですが、①つは、2章の中のある見出しに象徴されます。
「いいとこ探しスパイラル」を巻き起こせ!
以前、私は、「子どものプラスの側面を探す2つのメリット」という記事を書きました。
メリットを考えた時に、たまたま思い浮かんだのが、その2つだったからなのですが、本当はもっとあるかもしれませんね。
それはいいとして・・・
アドラー心理学の尊敬する師である野田先生はある講座の中で「プラスの側面を探す(いいとこ探し)お稽古をさせられる・・・」とおっしゃっていて、子供を含めて人のプラスの側面を見ることの大切さを話されているのを思い出しました。
紹介している本の2章にも「いいとこ探しのスパイラル」について書かれていることはお話しした通りです。
その本の部分は、このように始まります。
人に出会った時にアラ探しをせず、「いいとこ探し」ばかりしていれば、どんな人にもキラッと光る部分が見つかります。
そして、その本の著者は、できるだけ人のよい点を見るようにしているといいます。
なぜならば、「人の悪いところばかりに目を向けて、それをあげつらっても何も生まれないから」。
しかも悪いところを指摘された人は、それを指摘する人に対して心を閉ざしてしまう。
しかし、その人の良いところを探して一点に目を向けると、小さな種まきができると言います。
それが信頼関係を培い、渦巻のように(スパイラル)広がっていって、幸せな人間関係を作るというのです。
それを読んで、私はアドラー的と思ったのです。
それに加えて②つめ・・・
その本の著者は、自分の収入を使って、引きこもりの子たちを支援するために北海道や沖縄で農業を行っています。
その人がなぜ、そんなことをするようになったかというと・・・
その人には師匠がいて、その師匠の口癖が「金は入口よりも出口」。
いつも、そんなことを言われて、社会経験を積んできたというのです。
そのため、彼もそれを意識して行動します。
金は入口よりも出口。
おそらく、多くの社長さんたちは、社会的な成功を収めると「自分のため」に、いい車に乗り、いい家に住み,贅沢な食事を楽しむという方もいるのではないでしょうか?
でも、彼は違います。
詳細については、実際に本を読まれることをお勧めいたします。
こんなすごい人がいるのかと感動するでしょう。
そして、テレビなどで「有名人の豪華邸宅紹介」なんて番組がばかばかしくて見られなくなるかもしれません。
いわゆる共同体感覚をそのまま実践しているといった感じ。
その人が行動する原理は、「世のため、人のため」だとか。
「まさに!」
その部分を読んだ時に、「この本は、アドラーの実践本」なんて思った次第です。
さて、ここまでお読みいただいて、本の著者が誰か、もう、お分かりになった方もいらっしゃると思います。
そうです。中村文昭さんです。
本のタイトルはというと・・・
とても、学びの多い本です。
参考図書