この頃、何を書こうか、困ることがあります。
そんな時は、以前にとったノートを見ると、ヒントが得られたりします。
ちなみに今日のタイトルは「欠点、問題点を知っても解決にはつながらない」。
これは、去年、アドラー心理学基礎講座応用編に参加した時にとったノートに記されていた言葉です。
すなわち、野田先生が話された言葉を、私がノートに残しておいたものです。
それをヒントに、今日の記事を書こうと思います。
さて・・・
ある発展途上国で生じた興味深い事柄をお話しますね。
まさに欠点、問題点を云々するのではなく、別の視点からものを見て問題を解決した事例です。
さて、その国際機関に勤める若者は、その国に派遣され、着任することになりました。
彼は、その国における子ども達の栄養不足の問題に取り組まなければなりません。
その国では、インフラも整わず、清潔な水もなく、貧困、教育の欠如など、多くの問題が山積していました。
そのような中で、子どもの栄養不足の問題を改善することが求められます。
もし、同じような状況の中で、子ども達の栄養問題の改善を求められたら、どうしますか?
おそらく、インフラを整えて、清潔な水を提供し、住民を教育し、どうすれば、子どもの栄養状況が改善するかを教えれば、それらの問題は解決するでしょう。(そんなに簡単なものではないかもしれませんが)
しかし、それには膨大な時間とお金がかかるでしょう。
国際機関に働くとは言え、その若者に、膨大な金銭を用意することはできませんし、時間に余裕もありません。
そのため、その若者は、視点を変えてその問題に取り組みます。
それによって、短期間にお金もかけずに成果を上げてしまいます。
それでは、具体的に、どうしたというのでしょう。
実は、彼は最初から「欠点や問題点」に関して、それが真実であっても役に立たないことに気づいていました。
だってお金もないし、時間も限られているのですから!
それで、彼が最初に取り組んだことは・・・?
彼は地方の村々を訪問し、お母さんたちと会いました。
そして尋ねたのです。
「家が貧乏であっても、健康で体格が大きな子はいますか?」
そして、そのような子がいるという家庭を訪ねては、どうして、その子たちが貧乏で、食べるものも限られるにも関わらず、健康で体格も大きく育つのかを探りました。
同じように貧しい環境にもかかわらず、健康に育っている家庭と、そうでない家庭の違いを探ったのです。
するとその違いが明らかになります。
それは・・・
食事の回数、食べさせかた、そして食べ物の種類も違っていたというのです。
具体的なことは、字数の関係で書けません。
ただ、ここでいいたいのは、タイトルのように、欠点や問題点に着目しても変化を起こすのは難しい場合がありますが、うまくいっている点や強みに着目すると変化を起こしやすいということです。
さて、野田先生の話を記したノートには、
「長所を知っていると、それが解決につながる」
と書かれていました。
子供と接していると、どちらかというとマイナス面が見えて仕方がないということがあるかもしれません。
それは、ある意味仕方がないことです。
人間は、そのようにできているからです。
でも、あえて、その子のプラス面を見るようにする。
その点について、野田先生は、相手のパーソナルストレンクスを見る習慣を培うことの重要性を強調していました。
いわゆる、その子の強みや持ち味を見るように努める。
欠点、問題点を見ても問題はなかなか解決しませんが、それを見ることによって解決につながる。
それについては、今回述べた発展途上国での事例も証明しています。
ぜひとも、子どもの強みや持ち味を見ることにするのはいかがでしょう?
すると・・・