「今日の靴下、誰が決めましたか?」
もちろん、このブログをお読みのあなたは、ご自分で靴下を選んだことでしょう。
では、お子さんは、靴下を自分で決めたでしょうか?
実は上の質問、知り合いが、お子さんが通っていた保育園の園長先生に言われたとか。
園長先生の質問は続きます。
「靴下も自分で決められないなら、人生の岐路で、自分で選択できると思いますか?」
「ごもっとも・・・」ですね。
人生には、選択しなければならないことってたくさんあります。
「今晩、何を食べるか」、から「この人と結婚する?」、「どんな家を建てる?」などなど。
日頃のちっとしたことの選択も自分でできないなら、人生で生じるもっと大きな選択は難しいかも!
そのためにも、子どもが小さなころから、できることは自分で選択してもらうって大切かもしれません。
それでは・・・
お子さんは靴下を自分で選んでいますか?
きっとそうされていることを願いたいのですが・・・
もし、お母さんが何なんでも決めてしまうとしたら・・・
それは問題です。
そうすると、なにも自分で決められない子になってしまう可能性が・・・
ところで、「居場所なき時代を生きる子どもたち」という本を10年くらい前に読みました。
その本は3人の著者の文章をまとめたもの。
その著者の一人、宮台真司さんが「自己決定能力を育てる社会システムとは」という文章を書いています。
その中でこんなことを書いていました。
私と同じ世代の専業主婦などを見ると、遊び友達から遊び場・遊び道具、どの学校に行くか、どの衣服を着るかまで、すべてお母さんが「子どものため」と称して選んであげています。
これでは、ふぬけが育つのは避けられません。
コミュニケーションスキル、ソシアルスキルを欠いた子供が育つのは避けられません。
ちょっときつい言い方ですね。
でも、大切なことが語られていると思います。
ただ、きつい表現なので、もし、気分を害された方がいらっしゃるならお許しください。(私が書いたのではないですが)
この本は、99年に出版された本ですが、本が出版されて10数年以上たった今、もしかすると問題はますます進行しているのかもしれないと危惧しています。
やはり、親御さんであれば、子どもには、コミュニケーションスキル、ソシアルスキルが高い子に育って欲しいのではないかと思います。
そのためにも、子供が日ごろから自分自身の身の回りのこと(靴下、靴、服)は、自分で決められるようにかかわることが大事なのかもしれないですね。
そんな積み重ねを通して子どもは、もっと大事なこと(受験、学校の選択、友達)対しても自己選択ができるようになっていくのだと思います。
もしかするとお母さんが選んであげた方が、センスもよかったり、時間もかからないということがあるかもしれません。
それでも、敢えて、子どもさんに選んでもらう。
そうすることによって、子どもはいろいろなことを学ぶことになるはずです。
さて、今日、お子さんは、靴下を自分で選択しました?