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あるお父さんは、子どもの不適切な行動に困っていました。


その不適切な行動とは?


この記事は、以前にアップした記事ですが、結構大切と思われるので、少し手を加えて、再びアップしたいと思います。


さて、子どもの不適切な行動ですが・・・


その子は、5歳で、食事をする時に限って、ヒステリーを起こし、皿を投げたり、椅子の上に立ちあがったりしていました。


それについて悩むお父さんは、一人のカウンセラーのもとに相談に行きます。


カウンセラーは、お父さんに聞きました。


「その子が暴れない時は、どうしてますか?」


「暴れない時は、そのままですけど」


「ということは、暴れている時だけ叱ってるんですね?」


「そうです」


「暴れなかった時に、それを褒めてあげたことはありますか?」


「別にそれは、褒めることではないですよね?」


「お父さんにとっては、それは、普通のことかもしれないですけど、子どもにとっては、何か理由があるはずです。


是非、暴れなかった時に、


『今日はおとなしく食べているね。お父さんも嬉しいよ。こうして食べていると君も気持ち良く食べれるだろう』


って子供に言ってみたらどうでしょう?」


お父さんは、このアドバイスを受け入れます。


それを実行すると・・・


3ヶ月後、カウンセラーがそのお父さんに会って話を聞いたのですが、すると、その子は暴れなくなったんだそうです。


これは、なぜ、うまくいったのでしょう?


子どもは常に注目を必要としています。


お父さん、お母さんから注目してほしいと思っているのです。


しかし、自分の行動に対して注目を得られないと、相手にとってマイナスと思える行動をしてでも、注目を得ようとします。


上記の子は、きっとおとなしく食べていても注目を得られないので、マイナスの行動をしてでも、お父さんの注目を得ようとしたのかもしれません。


「騒がないでおとなしく食べていても、何の注目をもらえない。だったら、少し騒いで、お父さんの注目を得よう」


その子は、そんな目的をもって、行動したに違いありません。


だから、食事の時に騒いだ!


ちなみに、子どものマイナスの行動に注目しているとますます、その行動を助長することにもなりかねません。


人は注目された行動が増えるからです。


そうしていると騒ぐ動作は、徐々にエスカレートしていく可能性も!


このお父さんは、カウンセラーに相談することによって、適切なアドバイスを得てことなきを得ましたが、このような行動を子どもがすることによって、ご両親が怒りを感じて、体罰をすることによって親子間の関係を悪くする方向に向かわせてしまう可能性さえあり得ます。


子供は皆、自分を認めてほしいと思っています。


だからこそ、何らかの形で、注目をしてあげる必要がある。


そして、その際にできればプラスの注目を!


もし、子どもの行動で、褒めることなどないと感じているとしても、あえて探してみるのです。


虫眼鏡をもってきて、目立たない部分でもあえて見るようにします。


例えば、日常のちょっとしたことにでも注目してあげるなら、子どもは満足し、その行動を増やすことでしょう。


それによって、子どもは自分の存在自体を認められるようになり、物事を肯定的にとらえることもできるようになることも可能になることでしょう。


そのためにも、子どものプラスの部分に注目してあげてください。


そうするならば、子どものよい部分が、より強調され、子どものパーソナルストレングス(個人の強み)が強まることでしょう。


それについては、アドラー心理学の基づいたスマイルという講座に参加した後、多くのお母さんたちが、子どもがよりいとおしくなった、というようなことを話しているのをたくさんお聞きしました。

参考図書

「一瞬で子どもが変わるイメージングブック」

ジョイ石井