ここに10個のみかんがあるとします。
それを3人で分けるとするとどうしますか?
とりあえず、3個づつを3人で分けて、残りの1個を3等分する。
それだと平等ですね。
また、二人は3個づつ、そして一人は4個というわけ方もありますね。
その際に、ほかの子に3個づつ分けて、自分は4つもらうなんてちゃっかりした子もいるかもしれません。
そろから自分だけ6個。あとの二人には2個づつとジャイアンのような子なら考えるかもしれません。
今日のタイトルは、“人に与えたものは自分に返ってくる”。
実は、1つの単語が省略されています。
正確には、
「人に与えたものは必ず、自分に返ってくる」
これは昨日の記事でも含めましたが、木下晴弘さんの講演会で聞いた話です。
昨日の記事でも、お母さんが子どもが自分の話を聞いてくれない、という場合について述べました。
もし、そんな不満を木下さんに話したとしたら、
「それはお母さんが子どもの話を聞かないということを与え続けた結果、お子さんがお母さんの話を聞いてくれないということなんです」
と説教をされてしまうかもしれないなんてお話ししましたね。
人に与えたものは必ず、自分に返ってくる。
これは真理だと思います。
そして木下さんは、話の中でこんなことを述べていました。
「私たちは多くの場合、『もらうこと』『奪うこと』ばかりを考えてしまいます。」
人は往々にしてもらうことばかりを考えてしまう傾向があるというのです。
もし、もらうこと、奪うことを与えていたら、自分に何が返ってくるでしょう?
でも、もし、その逆、与えることを習慣にするとしたら?
以前、あるメルマガでこんな詩?を見つけました。
人生はブーメラン。
自分の投げたものしか返ってこない。
今の自分を取り囲む人や降りかかる現象を嘆くより
誰かを喜ばすブーメランを今から笑顔で投げかけよう。
今、自分に降りかかる現象は、
過去に自分が投げたブーメラン。
今、投げるブーメランが未来の明るい自分をつくる。
何を思い、どこを見て、誰のために、何のために。
この詩?は人生をブーメランになぞらえていますね。
ブーメランって投げると必ず返ってくるのですが、大きな弧を描きながら、投げた方向とは全く違う方向から返ってきたりしますね。
例えば、会社の社長が、社員をいつも話も聞かずに怒鳴ってばかりいたとします。
すると社員もそんな会社が好きになるわけがありません。
また、出がけに怒鳴られたら嫌な気分も続くというものです。
するとその社員は、お客さんを大事に扱うことができないかもしれない。
社員に大事にされなかったお客さんは、その会社やその社長のことを大事にするか?
しないですね。
逆に社長が、社員のことを大事に扱う会社であれば、社員もお客さんを大事にし、お客さんもその会社を大事にするに違いありません。
このように“人に与えたものは必ず、自分に返ってくる”。
しかもあらぬ方向から!
そう考えると誰かを喜ばすブーメランを投げた方がいいと思いますが、いかがでしょう?
さて、10個のみかんですが、木下さんは、塾の講師をしていた時、生徒さんたちに良くその話をしたそうです。
10個のみかんをどうやって分けるか?
「そんな時は、自分は2個でいいから、ほかの人に4個づつあげるんやで! そうすると4個もらった子は、ラッキーっと喜ぶわな。でもな、人は、同質の法則っていって、似たような人が集まるんや。4個のみかんをもらって、もらうことばかりを考えている人間は離れていく。
でもな、人に与えることに喜びを感じていると、それに共感する人が君たちの周りに集まるようになる。
するとどうなるかというと、4個もらった子は、与えることに喜びを感じるから、こう言うんや。
「ぼくは、2個でええ。あんたに2個あげるわ」
2人の子から2個づつ、もろうたら、どうなる。
結果として6個を得ることになるやろ」
人生は、ブーメラン。
誰かを喜ばすブーメランを投げていたいものですね。