双子の美容師ゆうさんのメルマガから
こんな話をご紹介します。
============ここから!
頑固オヤジの話をしますね。
頑固オヤジは
ある飲食店のオーナーです。
この頑固オヤジは人の話しは聴かない。
頭ごなしに怒鳴りつける。
言い出したらきかない。
とにかく頑固なんです。
でも若いスタッフは頑固オヤジのことを慕っているんですね。
どうしてだと思います?
コーチングスキルとしてお伝えしたような
傾聴とか承認とか一切しないんですよ。
どうして若いスタッフは頑固オヤジを慕うんでしょうか。
その理由はこうなんです。
頑固オヤジは
店が退ける深夜になって家に帰るスタッフの姿を
必ず店の外に立って見送るんですね。
決して声には出さないけれど
「気をつけて帰れよ。無事に帰れよ」
って、心で強く願いながら姿が見えなくなるまで見送る。
次の日、スタッフが出勤してくると
態度はぶっきらぼうだけど
「今日もいい顔してるな。よく来たな」
って、強く心で感謝するんですって。
相手のことを心から思う気持ちがあれば
極論を言うと
テクニックなんて必要ないんですね。
頑固オヤジの話はそんなことを私に教えてくれました。
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出典
「3年後なりたい自分になれるドリームマップ」
秋田稲美著、大和書房より
===========ここまで!
これを読んで、相手に対する思いって大切だなと思いました。
きっと、この頑固おやじ、心からスタッフのことを大切と考えているんでしょうね。
「お前たちのことは大事に思っているよ」
案外、そんな思いは非言語のメッセージとして伝わるものです。
だから頑固おやじは、スタッフを怒鳴ったとしても慕われる。
例えば、「ばか」という言葉でも、それを言う雰囲気や環境によっては、力をもらえたりします。
もちろんそこには、信頼関係の太いパイプが通っている必要がありますね。
でも、それさえあれば、少しくらい叱ったり、どなったりしても人間関係は壊れない。
多分、それはある意味、親と子の関係でも同じかもしれませんね。
とはいえ、アドラー心理学的にも叱ったり、どなったりはあまりお勧めできません。
かえって子どもの話しは、十分に聞いてあげて、ヨイだしで、勇気づけてあげたいものです。
やはり、いくら思いがあっても、それが伝わらないといけないので、テクニックも必要かも!
ちなみに紹介されている本の著者である秋田さんは、あるセミナーでご一緒させていただいたことがあります。
一緒にワークをさせていただいて、その温かなお人柄にほっとしたのを覚えています。
紹介されている本ももっていますが、タイトルの“ドリームマップ”は、とってもおもしろいですよ。
ドリームマップは、望月さんの宝地図のようなものなんですが、自分の夢や欲しいものをコルクボードに貼っていきます。
そして、それをつくる過程でコーチングのプロセスがあります。
ご興味のある方は、読んでみると参考になると思います。