「子育ても会社で部下をやる気にさせるのも同じなんだ」と思いました。
つまりアドラー心理学で言うところの正の注目が、人をやる気にさせるんだと強く思うことがありました。
なぜ、そう思ったかというと・・・
仕事である会社を訪問していて、そこの店長さんとお話ししました。
その人は、大手流通会社で長年仕事をして定年を迎え、いまでもその会社で嘱託という形で働いている方です。
話しをしていて思ったのですが、やはり大きな会社の社員さんだったからか、勉強もしているのでいろいろな知識が豊富な方です。
と~っても知的好奇心をくすぐられ・・・
人間関係に興味のある私はこんな質問をしました。
「会社の中で部下の方と良い関係をつくることって大事なんでしょうね?」
「そうですね! とっても大切ですよ」
穏やかな口調でその方は答えます。
さらに私はこんな質問を投げかけました。
「その点で工夫していることって何かあるんですか?」
どんな答えが返ってきたと思いますか?
それは、こんな答えでした。
その会社とは、大手流通チェーンの関連の書店なんです。
その方はお客さんのためにも欠品がないように部下を指導しているそうです。
しかし、よく欠品があるんだそうです。
その時のその方の対応はというと?
なんと失敗については何も言わないで我慢するんだそうです。
もちろん、我慢しているわけなので、ストレスがたまると話されていました。
また、会社ですから「ほうれんそう」も大切ですね。
「ほうれんそう」とは、報告、連絡、相談。
それをいつも行うように言っているそうですが、相談をしないで部下が失敗をすることもあるそうです。
そんな時にもその失敗については指摘しない。
「グッ」とこらえて我慢する。
ただ、部下が相談してくれることによって、それが良い結果に結び付いた時などは、その場で感謝を述べたり、「やっぱり相談するとうまくいくだろう」と話すんだそうです。
この話を聞いていて、
「この人もアドラー心理学で言うところの負の注目は与えないで、正の注目を与える、それを行っているんだ~! やっぱり子育ても部下の育成もうまく行く方法は同じなんだな~!」
という考えが頭の中をめぐり、うれしくなりました。
人は注目された行動が強化されます。
もし、負の注目で失敗を指摘するとその行動が増える可能性があります。
昨日の記事
で書いたように、一種の反抗を生み出す可能性もあります。
もちろん、会社では、利益追求の目的のためにあるわけですから、従業員は、上司の言うことに従わないといけないですね。
でも、失敗ばかりを指摘されていると従業員もやる気を失い、最後にはやめてしまう可能性もあるはず。
だったら、正の注目で良い点を認めてあげたほうが、適切な行動が増えることに加えて、良い人間関係が醸し出されますね。
その方が会社の目標も達成されやすいでしょう。
さて、このことは子育てについても同じことが言えますね。
子供の不適切な行動に負の注目を与えていると、
×その不適切な行動が増え
×親子の関係もだんだん冷えてきて・・・
×子供のやる気も低下し・・・
だったら正の注目を与えてあげた方が、いいことたくさん。
○適切な行動が増え・・・
○親子の関係が良くなり・・・
○子供がやる気になる。
ただ、お母さんの忍耐力が試されますね。
でも、健康な子に育てるためにも・・・応援しています!