●子供の行動は注目行動? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

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昨日の記事 で書いたインプロの講座に参加した時、お昼を、私以外に3人の方とご一緒させていただきました。


一人は男性で60歳に近い年齢で、地元の大学の大学院に通っているという方。元教員らしい。


一人は女性で私と同じくらいの年齢で学校の先生。


もう一人の方も女性で、元教員でしたが、定年後、スクールカウンセラーをしているという方でした。


昼食後、教室に戻る道すがら、私はそれら女性2人に聞いてみました。


「いま、アドラー心理学をかじっているのですが、学校の先生で、アドラーを学んでいる方っていらっしゃるのでしょうか?」


すると現在、教員をしている私と同年代の方はほとんど反応なし。


きっとご存知ないのでしょうね。


それに対してスクールカウンセラーをしている方は、すぐさま反応がありました。


ヒロさんという方なんですが、こんなことを言っていました。(うる覚えですが!)


「アドラーはとっても役立つと思いますよ。だって子供の行動ってほとんど注目行動じゃないですか!・・・」


対人援助をするうえでアドラー心理学が教える「人の見方」は役に立つのだと再確認しました。


ちょっとうれしかったです。


さて、学校の先生や親御さんなど人を育てる立場にいる人は、アドラー心理学を知っておくと子供の行動の意味や意図がより理解しやすいのではないかと思います。


例えば、ヒロさんが言った言葉、「子供の行動はほとんど注目行動!」


それを知っているだけでも子供の行動の意図がつかみやすいでしょう。


ちなみに、これを書いているのが朝の6時です。


少し前まで、遠くで一台のバイクが爆音をたてて走り回っているのが聞こえていました。


なぜ、彼は爆音を立てて走り回っているのでしょう?


もしかするとイライラすることがあってその憂さを晴らしたいと思ったのかもしれません。


とはいえ、朝方から爆音を立てて走り回るその行動自体は問題ですね。


もし、誰かが警察に電話をして取り締まることになったとしても問題は解決しないでしょう。


なぜなら彼の行動は注目行動だから!


彼は爆音を立ててバイクを走らせることによって、自分の存在をアピールしているわけです。


「もっと自分に注目して!」と。


その点でこのことをわかっていると、対処の方法も変わってくるはずです。


人から注目を得るためには、建設的な手段と非建設的がありますが、明らかに彼の方法は、非建設的。


人に迷惑をかけるし、危険ですよね。


だったらどうすればいいかというと・・・


まずは、日常のあたりまえのことに注目してあげて、感謝を述べるなどアドラー心理学の教科書に載っているような対応が求められるでしょう。


また、「自分は人の役に立つ人である」と感じられるような体験を積ませてあげることも有効だと思います。


また、バイクで暴走行為をする以外のところで注目を得られるような何かを見つけてあげることもできるかもせれません。


例えば、警官が「お前さんの走り、すごいな!こんなところで走ってないでサーキットでそれを生かしてみたらどうだ」なんて言ったらどうでしょう。


警官の話を素直に聞くことはないかもしれませんが、注目を得るために建設的なそんな方法もあるんだと新たな視点を与えることができるかもしれません。


どちらにせよ、暴走するという行為をするということは、かなり生きるエネルギーの高い子であることの証拠だと思います。


ぜひとも周りの大人が適切に対処してエネルギーのベクトルを建設的な方向に向けてあげられたらいいですね。


とはいえ、本来であれば、周りの大人がもっと早い段階で適切に対応していたら彼も暴走行為などしないで済んだはずです。


もし彼のお母さんがアドラー心理学を学んで、彼を勇気づけ、自己肯定感の高い子に導いてあげていたら!


きっとアドラー心理学の知識は、子供を理解する上で役に立ち、健康な人に育てる点で役に立つのではないかと思います。