子供をほめて育てるのがいいか、叱った方がいいか?
よく話題にもぼることがあるかもしれません。
どちらがいいと思いますか?
実は・・・・
子供を勇気づける上でどちらも良い方法とは言えないようです。
今回はほめることの問題点を考えていきたいと思います。
さて、
もし、子供がテストで100点を取ってきたとしたらどのように言いますか?
「100点取ってえらいね!」
もし、サッカーなどの試合に勝ったら?
「試合に勝ててすごいね!」
もし、あいさつを大きな声で言えたとしたら?
「あいさつができていい子だね!」
もし、絵が上手に描けたとしたら?
「上手に描けたね!」
これらの言い方には共通点がありますが、お分かりになるでしょうか?
それは・・・これらの言い方の主語が「あなた」であるということです。
「100点取って(あなたは)えらいね!」
「試合に勝てて(あなたは)えらいね!」
「あいさつができて(あなたは)いい子だね!」
「(あなたは)上手に描けたね!」
主語が「あなた」のこのような「ほめ言葉」は、上から目線の評価です。
そして上から目線で評価することは多くの問題を含んでいます。
例えば、「100点取って(あなたは)えらいね!」という表現について考えてみましょう。
この表現、「100点を取って偉い」ということは、裏を返せば、「100点取れない子はえらくない」というメッセージをも含んでいますね。
「次も100点取らないと認めてもらえない」
このような形でほめられると子供はプレッシャーを感じることでしょう。
それに加えて子供は、この記事
で述べたように無条件のストロークを必要としています。
子供は存在しているだけで尊いことですし、うれしいことですね。
だから「あなたがいてくれてうれしい」と無条件のストロークを与えてあげる必要があるのです。
それが子供の自尊感情を育ててあげることにもつながります。
しかし、上記のようなほめ言葉は、「100点取れないとあなたはOKではない」と言っているようなものです。
つまり条件付きのストロークを与えていることになります。
「100点取れない子はダメ」
「試合に勝てない子は、not OK」
「あいさつできない子はダメ」
子供は無意識で、このように感じているはず。
「~しないと認めてもらえない」
もし、このように言われることが多いとしたら子供もきついですよね。
それこそ長いあいだには壊れてしまいかねません。
だからこそ、ほめることは問題が多いわけです。
では、どうしたらいいかということですが・・・
長くなるのでまた別の機会に記事にしてみようと思います。