おはようございます。
昨夜は雨が降ってくれたおかげで涼しかったです。
よく眠れましたか?
「よく眠れました」と声が聞こえてきますね。
さて、「気絶するほど子供をほめる? 勇気づけって褒めちゃいけないんじゃないの?」と思われたかもしれません。
そうです。
確かにアドラー心理学は勇気づけという考えを提唱していて、ほめてはいけないと教えています。
では、そもそもほめるとは、どういう行為でしょか?
本来、人は対等でお互いに尊敬し、信頼しあう関係であるはず、と考えるアドラー心理学では、評価的な「ほめ」は使いません。
なぜかというとほめることは、子どもを本当の意味でやる気にさせることはないからです。
昨夜の記事
でも交流分析の考えをひいて、条件付きのストローク(注目)を与えることは、子どもをストレスフルな状態に置く可能性があることを説明しました。
また、サッカーや球技で頑張っているにもかかわらず、「もっと頑張って!」と激励するのは、「こんなに頑張っているのにもっと頑張れって言うのか?」と反発を引き出すだけです。
そのかわりにアドラー心理学でお勧めするのが、おなじみ勇気づけ。
では、勇気づけってなんでしょう?
褒めることとどう違うのでしょう?
褒めることは上下関係の上で、上の人から下の人に下す評価。
勇気づけは、対等の関係の中で、相手がやる気をだすような関わり方です。
では、どうするかというと、
(1)子供を受け入れ、信頼を示し、ありのまま無条件で受け入れること。(交流分析で言う無条件のストロークですね)
例:「信じているよ」、「君がいてくれて嬉しいよ」「きっと大丈夫!」
(2)結果ではなく、どのように努力したか、どれだけ進歩したかなどプロセスを認める。
例:「よく考えたね」「これ、できるようになったね」
(3)子供のしたことがどれだけ役立ったか、建設的だったかを伝える。
例:「手伝ってくれて助かったよ」「ありがとう」「おかげで楽しかったよ」その際には、「わたしメッセージ」を使うと伝わりますね。
わたしメッセージについては、この記事を
!
勇気づけは、子どもがどのようであっても、あるがままを受け入れ、子どもの良い点やできたことに焦点を合わせること。
このような取り組みをしていれば、子どもも勇気をもらい、やる気になることでしょう。
さて、この記事のタイトル、変でしたよね。
実は、私は以前読んだ本をひっぱり出してきて読みました。
そのタイトルが「気絶するほどほめる子育て」というもの!
その本のタイトルを記事のタイトルにしました。
なぜかというとちょっと興味をそそるかなと思ったから!
それはいいとして、
その本を読んで感じたのは、結局、勇気づけと同じことを言っているということ。
この本では、タイトルに「ほめる」という表現は使いつつも「いい子ね」などのような評価的な言葉は使わないように勧めています。
全体的に、勇気づけに通ずる考えを学べますし、年代別にどのようにほめるか(勇気づけるか?)が書かれていたりして、とても参考になります。
ただ、この本のように分かりやすい本ならいいのですが、ほめに関する本を読んでいると
混乱を招きやすいのも確か!
ほめることに関する本を読むなら、最初にアドラー心理学の勇気づけについて学んだ後に読んだ方が多分、しっかりと頭の中が整理ができると思います。
ほめるのではなく、勇気づけ!
勇気づけに関する本をお読みになることをお勧めします。
きっと子育てが変わりますよ。
参考文書
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多くの部分が漫画、そして解説があります。
わかりやすいと思います。
- 気絶するほどほめる子育て―現場カウンセラーが教える子どものほめ方のコツ 上手な子育てQ&A/高橋 愛子
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