●ユダヤ人が、迫害など、「いざ」という時、持ち出すものとは? | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

勉強だけできても意味はない!

学習のコツや勉強する意味を一緒に考えると共に

勇気づけでお子さんの健全な心も育ててあげませんか?

「もし、あなたの住んでる町が異教徒に襲われて、

逃げなければならないとしたら、

何をもって逃げたらいいと思う?」




その質問に対する答えですが・・・・・



それは、簡単に持ち運びができるものです。




そしてそれさえあれば、どこでも、
それをもとに生活ができるでしょう。






ちなみに私が今、学んでいるアドラー心理学は、
オーストリアのアルフレッド・アドラーの理論を
その弟子が、まとめたものです。

ちなみに、アドラーもなんとユダヤ人でした。




アドラーは、幼少期に病気で苦しみ、中学の

低学年までは、成績も悪かったんだそうです。

しかし、お父さんや、教師が勇気づけによって

劣等感を克服し、1895年にウィーン大学医学部

卒業し医師、精神科医として従事します。




そして、フロイトと共に学ぶようなこともあり
その後、わかれてウィーンに児童相談所を作って
問題を抱えた子たちの治療や後進の指導に

あたったのです。



しかし、アドラーは、ウィーンを離れ、

1935年にアメリカへと渡ります。




なぜだと思いますか?



ナチスが台頭し、身に危険が降りかかる可能性が

出てきたからです。ユダヤ人だからですね。




アメリカに渡ったアドラーはその仕事を認められ

花を咲かせようとしていました。

ニューヨークのアドラーの事務所には、マズロー

など著名な心理学者も数多く訪れたそうです。




このようにアドラーは、ニューヨークに渡っても
多忙を極めたんだそうです。



しかし、1937年、アドラーは、心臓発作により

残念ながら急死してしまいました。



とはいえ、アドラーの理論はアメリカでも認められ

その後、弟子のドライカースが、その理論を広めて

いったのです。



さて、なぜここでアドラーを引き合いに出したか
ということですが、・・・・・



「何をもって逃げたらいいか?」

           の答えと関係しています。



あの質問の答えですが・・・・・


お母さんは、このように答えます。



「金やダイヤモンドは奪われてしまうでしょ。

でも、あなたの頭の中身は誰も奪うことができないわ」



ユダヤ人は、その長い歴史の中で迫害に直面する事

あったわけです。そのような究極の「いざ」とい

時に、物ではなく、あたまが一番の財産と考える
ようになったそうなんです。

あたまが唯一の確実な資産。命を奪われない限り、

誰も奪えない。持ち運びも、簡単。



だからこそユダヤ人は、自分のあたまに投資し、
子供の教育への投資を怠らない。だから優秀な人が多い。



アドラーも危険が迫った時に、アメリカに逃げる事

しました。でも、あたまの中身を簡単に持ち出し
それによってアメリカでも仕事を継続する事が
出来たわけですね。



いかがでしょう?

こんな例を引き合いに出して、勉強する意味に

ついて考える機会を作ってみるのもいいかもし

れませんね。


同じように日本のお母さんたちも子供さんの頭に

投資して塾に行かせたりしているんだと思います。




でも、ユダヤ人とはちょっと違うようなんです。
ユダヤ人が教育を子供に施す感覚と日本人の
教育観はちょっと違いがありそうです。



そんな違いについても、そのうち、また、

書いてみようと思います。




参考図書 勇気づけの心理学 岩井俊憲著