いきなりため息からですが、結論から申して、惜しくも福岡国際はなりませんでした。
非常に残念です。
残念でなりませんが、こういうこともあるのが勝負の世界。
とにかく、シーズン最後のレースのレポート&総括をしたいと思います。
【レース体験記】
レース当日の天気は晴れ、気温は16度とは、大会本部のアナウンス。
写真は洞爺湖の中心にある島の羊蹄山。

朝3時起きして、札幌からバスで洞爺湖入りした私は、そそくさと受付、着替え、荷物預け、トイレを済ませるとアップに入りました。
ここで実感します。
「今日は調子がいい」
アップの時の足の軽さというか、体を巡る気の流れ(?)というか、うまくピーキングできたな、という感覚がありました。
2.5kmを2,3回WSを入れてアップを終了しました。
アップが終わると、ちょうどあと30分でレーススタートという時間。
スタート地点に立つと、結構日差しが肌を刺激するな、という感じがありました。
ちなみに、私は陸連登録競技者だったので、スタートライン付近に陣取ることができていました。
スタートを待つ間、周りの選手の会話からは、福岡国際の名前がちらほら。
やはり、この大会を福岡への足がかりにするランナーがいるんだなぁ、とやる気が出てきます。
そして、号砲。
今回の戦略は、前半1時間21分、後半1時間19分のネガティブスプリット。
7km、14km、22km、39kmの各地点でスピードを上げるつもりでした。
この7kmごと、というのが実は重要なポイント。
私は、7kmごとに調子が良くなる傾向が、今までのレースや練習から分かっていたのです。
さて、レースに戻ります。
いつもは、最初から周りのランナーをごぼう抜きして飛ばすのですが、今回は時計を見ながら、慌てない慌てない、と自分のペースを保ちました。
洞爺湖は、一周42kmには満たないため、スタート直後は湖畔を逆周りに少し走ります。
で、しょっぱなから坂。
ゆるいですが割と長めの坂。
このレベルの坂が頻発するんだろうなあ、と少し不安になるヘタレな私・・・。
ここでペースを落とすと戦略が台無しになるので、坂では必ずスピードを上げるようにしました。
といっても、フラットを走る時より速度を上げる必要はなく、あくまでスピードを落とさないようにすることを心がけました。
2km程で折り返し、再びスタート地点に戻ってくると、そこからは湖畔を左回りに1周するのです。
なんとなく、ここから勝負が始まったな、という気持ちになり、気が引き締まりました。
ふと気づくと、ぽつりぽつりと雨が。
これはまさに天の恵み。
すこしキツい日差しはなくなり、気温もちょうど良いくらいに下がりました。
天候も味方している、そう思わずにはいられませんでしたね。
しかし、こまごまと坂が続く。
記録が出にくいコースだというのがよく分かります←保険です
7km地点。
ペースを上げます、いい感じ。
10km地点。lap1のタイムは39分9秒。計画では39分1秒。よし、ほぼ目標通り。
エイドは5kmごとにありました。
さらに、水吸ったスポンジを渡してくれる場所がいくつかあるんですが、地元の虻高校の女子生徒が黄色い声援とともに渡してくれるんですよ。
だから、ちょっとそこではテンションとスピードが上がりましたね(笑)
14km地点。
ここは、事前に調べていた通り、キツめの長い坂がありました。
でも、まだ前半戦。ここでペースを落としたくはなかったので、やはり足を速めます。
ごぼう抜き。
抜かれた人は思慮の足りないランナーに見えたのかも。
でもその後抜かれてないから大丈夫。
14kmの坂を過ぎた後は、ちょこちょこと坂があるものの、それほどキツい坂はなくなりました。
20km地点。lap2のタイムは38分35秒。計画では38分28秒。ここもほぼ予定通り。
22km地点。
さてこっからだ、とスピードを上げます。
いや、正確に言うと上げたつもり、でした。
体感ではペースが上がってたように思うんですけど、後から見返してみるとそうでもない。
23km地点。
右足底のマメがつぶれました。
が、マメがつぶれて走るのは慣れっこ。気にしないようにしてバンバンフォアフットで走ります。
30km地点。lap3タイムは38分39秒。計画では38分2秒。ヤバい遅れている。
あと12kmかぁ、たいしたことない距離だよな~とかアホなことを考えながら、ここでスパートのようにペースアップしてしまおう、と決断しました。
実際、ここからかなりのランナーを抜くことができた。
研鑽の賜か、もう、30kmに壁はありませんでした。
ただ、心肺が相当きつかったのを記憶しています。
35km地点。
電光掲示板のタイムははっきりとは覚えてないですが、少なからず焦らせるタイムだったように思います。
ここから、またペースアップ。
結構きつくなってきましたが、まだ「壁」が現れた感じはありませんでした。
40km地点。
この辺りに、スタート直後の坂があり、足を削ってきます。
タイムはもう見ませんでしたが、ここからは本当のスパートをかけました。
で、「壁」がようやく現れました。
足がとても重くなり。
膝にかかる重力が上がったような感覚。
ですが、ペースは上げました。
後から見返してみると、3:47で走ってましたね。
ゴール前、かなりの数の観客がおり、その視線と声援が全て私に集まりました。
歯を食いしばってのゴール寸前。
表示板に映し出されていたタイムは2時間44分の10秒前。
ああ、福岡はダメだったんだな。
と思いながら、44分は切っておかないと、と腕をがむしゃらに振り、胸でゴール。
最初に「惜しくも」などと書きましたが、3時間を切ってからの1分、2分の時間短縮というのは大変。
惜敗ではなく惨敗なのかもしれません。
泣きましたね。
ゴール後、虻高の女生徒がタイムチップを取ってくれるのですが、ニヤける余裕なんてなかったな。
グラサンかけててほんとに良かった(笑)
こうして、私の挑戦は終わったのです。
【総括】
調子も良かった。天候も最上と言えた。
そしてこの洞爺湖では、「全力を出す」ということが出来たと思います。
ここまでコンディションが良い状態で、本気で走り抜けたので、満足はできました。
実力があと一歩足りなかったということなのでしょう。
前後半のスプリットは、
前半:1時間21分29秒
後半:1時間22分25秒
だいたいイーブンといったところ。
1kmごとのペースは、ところどころ4分を上回っているところがあり、やはり頻発する坂がペース維持の難易度を上げていたのだろうな、と思います(もちろん言い訳にはしたくないですが)
ネガティブスプリットは無理だったのですが、後半上げる姿勢で臨む、というのが自分には合ってそうだということが確認できました。
ただ、前半もう少しだけペースを上げておくことも必要だったのかもしれません。
とにかく、このシーズン最後のレースでは、大きな自信と、次回への指針を得ることができたように思います。
目指していた福岡国際には届かず、今年の目標として達成したのは、サブスリーのみとなってしまいました。
情けない話です。
そういえば、ブログのタイトルからして、これで終わりにしても良い感じです。
ですが、今のところ終えるつもりはありません。
タイトルも、このままでいいと思いました。
福岡国際には、来年だってチャレンジできるのですから。
その際は、もちろんAグループでの出場を目指すでしょうけどね。
また、びわ湖毎日を目指して、タイトルがそっちに変わってるかも(また大きな目標を立てて、と思った皆さん、壁は高いほど乗り越えたとき気持ちいいもんだと誰かが言ってましたよ!)
そんなわけで、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いいたします。
ではまた。