スパルーチェ 弱酸性キューティクルリムーバー
爪の臨床の世界的権威 東皮フ科医院長 東禹彦(ひがし のぶひこ)先生 監修
爪美容液で愛用中のスパルーチェ商品ですが
前回のネイルエキスポ2015で爪に優しいキューティクルリムーバーが発売されました。
内容量：３０ｍｌ 定価２５００円（税抜）
この商品の特徴は、これまでのアルカリ性キューティクルリムーバーと違って
お肌と同じ弱酸性で新発想のお肌に優しい角質柔軟剤だということです。
・素肌と同じ弱酸性
・15種類の保湿成分を配合
・分子量の小さい保湿成分を配合
・キューティクルケアに最適
・プレパレーションにもおすすめ
・ネイリストの指先も潤う
簡単に言えば、美容液のような成分で潤わせて角質をふやかして処理しやすくする。
そんな新発想のキューティクルリムーバーということでした。
キューティクル付近に滴下した後に…
アルカリ性ではないのでタンパク質変性を起こさないだけでなく１５種類の保湿成分が
施術者側の指先も潤わせてくれるので、全く気にせず溶液に触れることが出来るのです。
しっかりとルースキューティクルが上がってくれました
この後はガーゼクリーンで簡単に拭き取るだけ。
水で洗い流す必要もなくジェルやアクリル装着の妨げないとのこと。
（ワタシはジェル塗布前には、プレップ剤で水分と油分の除去は徹底しています。）
以上、ハンドモデル旦那イチロー君でした
もし商品について詳細なご質問があります場合は
発売元のフューチャーネイル様までお願いいたします。
ご紹介動画がございますので、そちらも参考にされてくださいね～
実際のところ、画像程度のルースキューティクルのはりつき具合でしたらワタシの場合
マシンでケアしてしまうので、きっとキューティクルリムーバーの出番はないのですが
頑固で手強いはりつきのルースキューティクルに対してはキューティクルリムーバーの
助けを借りることもあります
そして、これまで数種類のキューティクルリムーバーを使用してきましたが
スパルーチェのこの商品に出逢ってからは、キューティクルケアでは
もう他の商品は使っていないくらい今は気に入って愛用しています
ワタシが確認出来た取扱い店は、ネイルラボでした。
残念なことに楽天では商品を見つけられませんでした。
TATではスパルーチェ爪美容液の取扱いはあるのですが、キューティクルリムーバーは
残念ながらオンラインショップでは商品を見つけられませんでした。
ですがリクエストの声が多く寄せられれば、取扱い開始の可能性もあると思いますので
希望の方は問い合わせをしてみるのも有効かもしれないですね。
さぁ、ここでついでに
アルカリ性キューティクルリムーバーについても触れておこうと思います。
まずは、みなさんに質問です。
「キューティクルリムーバーって使ってますか？」
そして追加の質問を、もう１つ。
「その性質を正しく知って、正しく使えていますか？」
何年か前からアルカリ性のキューティクルリムーバーの恐ろしさを耳にするようになりました。
「アルカリ性だからカビキラーと同じなんだって！」
「ヌルヌルするのって皮膚も爪を溶かしてるんだって！」
ワタシも話しを聞いた時は恐くて「もう絶対に使わない！」と思ったことも…
でも色々な方にお話を伺ったり、自分で調べたりした結果、やはり当たり前のことですが
「正しく知って正しく使えばいいんだ」と、当たり前の答えに辿り着きました。
なのでワタシはアルカリ性のキューティクルリムーバーが絶対に悪いとは考えていません。
大切なのは上手にお付き合いしていくことだと思っています。
何もご存じない方の為に、少しだけ説明を。
アルカリ性水溶液は皮膚へ浸透しやすい性質を持っています。
またアルカリ性水溶液に触れるとヌルヌルした感触がするのは「加水分解反応」という
化学変化を起こり、皮膚のタンパク質を溶かすからなのです。（タンパク質の変性）
また皮脂の成分である脂肪酸はアルカリで乳化されて溶けるという性質もあります。
ただし、これは非常に濃い濃度のアルカリ溶液の話になります。
実際にどの程度の濃度でキューティクルリムーバーが作られているのか数字的なことは
把握しておりませんが、皮膚に直接触れることを想定して作られた商品ですので
濃度が非常に薄く希釈されたものであることだけは想像ができるかと思います。
石鹸だってアルカリ性なのです。
水酸化Ｋ（カリウム）、水酸化Ｎａ（ナトリウム）、カリ石ケン
これらの表示成分は全てアルカリ性。
水酸化Ｋ、水酸化Ｎａは、皮脂と反応して石鹸化し、その石鹸化した成分が皮膚を覆い
ヌルヌルとした感触をもたらすのです。
（一般的な石鹸素地の成分は、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムです）。
そこで「美人の湯」として人気が高い、アルカリ性の温泉とはどうなんだろう？
そんな疑問が湧いたので検索して調べてみたら、とても分かりやすくて納得できる
ブログ記事がございましたので、ご紹介させていただきたいと思います。
人の肌の表面は「角質」と呼ばれる膜で覆われています。
角質は人の肌の最表面、肌を守る最初のバリア層です。
この角質は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質でできています。
人の肌表面のケラチンは酸性アミノ酸が多く含まれていて
アルカリ性に傾くと溶けるとまでは行きませんが
タンパク質の性質が少し変化して水を吸収しやすくなります。
角質の中層から下層のケラチンはそれでも大した影響はありませんが
特に代謝が進んで老廃してきた最上層のケラチンは
水を吸ってもろくなると簡単に剥がれてしまいます。
この作用により、水を吸収して柔らかくなった角質のおかげで皮膚がヌルヌルして感じ
老廃した角質が剥がれ落ちていくため肌がツルツルになります。
◆参考ページ◆角質は人の肌の最表面、肌を守る最初のバリア層です。
この角質は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質でできています。
人の肌表面のケラチンは酸性アミノ酸が多く含まれていて
アルカリ性に傾くと溶けるとまでは行きませんが
タンパク質の性質が少し変化して水を吸収しやすくなります。
角質の中層から下層のケラチンはそれでも大した影響はありませんが
特に代謝が進んで老廃してきた最上層のケラチンは
水を吸ってもろくなると簡単に剥がれてしまいます。
この作用により、水を吸収して柔らかくなった角質のおかげで皮膚がヌルヌルして感じ
老廃した角質が剥がれ落ちていくため肌がツルツルになります。
かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
分かりやすく書かれていて「はぁ～なるほどな～」っと、納得させられました
この記事では、アルカリ性キューティクルリムーバーの成分の紹介や説明を充分には
していません。もし興味を持たれた方はご自身で検索するなどされてみてください。
きっと様々な目線からの考え方に触れることができると思います。
そして、いろいろ勉強した結果の先の
「使う、使わない。」
この選択は、それぞれにあると思います。
皮膚に少しでも刺激になるものは使いたくない、それも１つの選択ですし
正しく知って、正しく使いこなすのも１つの選択です。
全ては、正しく知ることから、ようやく始まるんだと思いました。
「アセトン」に対してはその危険性に敏感になって、避ける方が多いのに
キューティクルリムーバーに関しては、あまり興味を持っておられない方も多くて
正しく知って、正しく選択して、正しく付き合うと言うのが大切なことだと感じています。
最後に、アルカリ性キューティクルリムーバーを使用する際に
ワタシなりにこれまで注意していたことをご紹介したいと思います。
まず皮膚が健康な状態でない場合は、使用すべきではないことは絶対だと思います。
炎症があったり敏感になってしまっているお肌にアルカリの刺激は避けた方が無難です。
また、もろくなった状態の角質や爪に対し、より一層の注意を払って施術をすること。
爪表面をメタルプッシャーで乱暴にゴシゴシこすると簡単に爪表面が削れてしまいます。
使用後はアルカリ成分をしっかりと洗い流すことが大切。
バイオジェルの授業では「水スプレーを用意して、吹き付けて洗い流す」と習いましたが
フィンガーボールを用意してしっかり洗い流し、ブラシダウンしたほうが安心出来るとの
アドバイスをいただいたことがあったので、そのようにしていました。
キューティクルクリームは油性なのに対し、キューティクルリムーバーは水溶性なので
油分が入ってないと勘違いされておられる方がおられますが、油分は入っています。
ラノリン・ワセリン・ごま油等
ジェルネイル前に使う場合は、これらの油分を取り除かなくてはなりませんので
やはりしっかり洗い流すことが大切になってきます。
使用する際は、まとめて塗布するのではなく、１本ずつ塗布してクリーン作業を行う。
液状の商品だと塗布後時間が経ってしまうとすぐ乾き、皮膚が余計乾燥してしまうので。
また塗布量に気を付け、余分な皮膚に触れさせないように注意する。
アルカリ性キューティクルリムーバーを使用したら、必ず保湿をしっかりと行うこと。
潤いの補給と保護のためキューティクルオイルやハンドクリームで丁寧にケアする。
これらはあくまでもワタシの個人的な考えと解釈で行っていたことですが
何か参考にしていただけることがあればと思います。
自分自身への戒めの言葉として、頭に置いているのが
「誰かの言葉にいちいち踊らされないで、しっかりと自分の頭で考え判断する。」ということ。
分からない事を、ちゃんと解決する。
その為の時間と手間を惜しまないこと。
ちなみに、セルフの方でキューティクルニッパーやメタルプッシャーを使うのちょっと…
という初心者の方は、無理にプロと同じ道具を使う必要はないとワタシは思います。
お風呂に入った時に、ガーゼを親指に巻き付けて使って、爪の根元付近に貼り付いた
ルースキューティクルをそっと優しく押し上げてあげるだけでいいです。
サロンのような仕上がりにはなりませんが、それでも無理に自己処理してトラブルを
起こしてしまうよりはずっと良いのではないかと思っています。
どうか出来る範囲で、ネイル楽しんでくださいね
