雛鶴三番叟 | 『花のほかには』-fuyusun'sワールド-

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fuyusunの『何じゃこりゃ!長唄ご紹介レポート』
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長唄全集(2)英執着獅子/雛鶴三番叟/芳村伊十郎(七代目)
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年代宝暦五年(1755年)頃


宝暦五年。四谷怪談の作者として有名な鶴屋南北が生まれた年であります。

その頃に誕生した長唄。けっこう古いです。

今の頃っている三番叟ものでは一番最古のものです。

短いから・・・いやいや馴染みやすいから・・・よく分からないのですが

何故かお囃子の場合は入門すると最初に教わるのが『雛鶴三番叟』です。


約十六分の曲なのですが、

演奏会で『雛鶴三番叟』を全曲を聴くことは滅多にありません。

中盤の三番叟の登場の部分。つまりモミ出しから最後までの演奏をご祝儀として聴くくらいでしょうか。


子供の頃から、お浚いというと全員参加でこの曲を何度も演奏したことがあります。

でも、お祝儀だから・・・

参加することに意義があり・・・

という感じ。

唄も三味線もきちっと教えていただいたことがありません。

お囃子を習って、初めて『雛鶴三番叟』ってこんな曲と知りました。

本当に適当^^



さて、ある本に

三番叟ものというのは能の『翁』がベースになっています。

でも、能は翁を重く扱ったものなのに、なぜか歌舞伎系に来ると三番叟を中心に物語が展開。

そういえばそうですね。

どの曲も

「○○三番叟」と主人公が三番叟だわ。なぜなんでしょうね。

いつかその謎に出会えるといいなぁ。