【短歌】水棲の夏② | monologue~宥生のひとりごと~

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短歌、はじめました

灯台に背中を向けて歩みたり片貝ばかり拾ふあなたと

からつぽのヒトデは置いてゆきませうヤドカリの背にきつと似合ふわ

砂山へ突きたてられしボールペン突きたてし人は居らず ゆふぐれ

ポケットの巻き貝ふたつ取り出せば鱗まじりの砂こぼれ落つ

灯台も今は幻 あやかしの蛤(はまぐり)が吐く常世のひかり




想像上のお話ですが、蜃気楼を見せてくれる蛤がいるそうです。
もし何でも好きなものを見せてくれる蛤に会えたら白亜紀あたりの地球を見せてもらおうかしら。
私、本物の恐竜の色を知りたいんですよねぇ。
あなたなら何が見たい?