【短歌】触角 | monologue~宥生のひとりごと~

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短歌、はじめました

また君がふらりと夢に現れて机上に残す破線の楽譜


最後まで君に歌ってほしかった
 真夜中に弾くおもちゃのピアノ

出口から出たはずだよね
 つないでもひとつにならない半券を手に

ゆびさきで手帳をなぞる
 消しゴムで消したばかりの予定のくぼみ

触角をたたんだ後の記憶がない
 遠くで鳥が鳴いていただけ



夢の中で「君」が作っていた曲の一部を思い出しながらおもちゃのピアノを弾き、録音したものを「君」に聴いてもらったのですが、どうやら初めて聴く曲だったようです。
当たり前といえば当たり前なんですけど…。

私の触角、まだちゃんとあるのかな。