消化器外科の主治医は、
「手術するにしても肝臓を切るから、大きな血管も多く、大きな手術になる」
「開けても他にたくさんある可能性もある」
「もしやるとしても、今後何度もお腹は開けられない。どのタイミングがベストか。もう1クールやるか」
などいろいろ言うから、戸惑ってしまいました。
母が用事で診察室から出たときに、
「何が正しいかわからないよ」
と先生に言ったところ、
「どうしたい?」
と聞かれました。
私は泣きながら…
「可能なら、できるだけ長く、自分らしく、延命したい」
と伝えました。
もし手術しなかったら…
「肝臓の血流が悪くなって足が浮腫んんで歩きづらくなる。
腸間膜の腫瘍に関しては、腸を圧迫したら食べられなくなる。」
だから、
「可能なら急速に大きくなっている二箇所の腫瘍摘出手術をしてあげたい」
と言ってくれました。
私がどう自分の人生を過ごしたいか、
を伝えて、それに合わせてなんとか手術をする方向に動いてくれる先生を、とても頼りに感じました。
私の希望は一つです。
少しでも長く、自分らしく生きて、大切な人たちと過ごすこと。
…診察室から泣きながら出て来て、母親にその話を伝えたところ
「うん、そりゃそうだ!真っ当な希望だ」
と、たんたんと言われ…バッサリ…
私は勇気を出して泣きながら先生に伝えたのに…
言葉に出した時点で、私の人生の期限が近いことを認めてしまったように感じて辛かったのに…
母親って、
ほーーーーーんとうにタフですよね!!!
最後には、
「悪いところは切って取ればいいんよ!」と。
一生勝てない…このパワフルさ…
でも、だからこそ私も前を向いていられる。
「そうだね^_^取れたらいいね」
と同意しました。
yukie