私たちは夫婦そろってフリーランスのベーシストという職業なので、毎日決まった時間に何かをしなければいけないという束縛はほぼありません。旦那さんはツアーに出で家を空けることが多いですが、スケジュールが前もって分かっているのでその間できるだけ私のスケジュールを調整する、つまりぽこの君のために仕事を断るバカ飼い主なので(まだぽこのくんが赤ちゃんで外に出れない時、一晩だけ2人のツアーが重なり友人に泊まりにきてもらったことはありましたが)散歩は毎日自分たちで行っています。
と書くと当たり前でしょって言われそうですが、実はそうでもないんです。
家から歩いて3分のプロスペクトパークは毎日朝9時前と夜9時以降は広大な公園がまるで大きなドッグパーク化します。ゲートで囲まれている訳ではないけど、off-leash hoursといって犬を離して遊ばせることができます。ちなみにoff-leash hours以外に離しているのをレンジャーに見つかるとチケットを切られ、罰金$100です。私達も一回捕まりました。すぐそばでマリファナ吸ってる黒人のお兄様達には見向きもせず、健全なドッグオーナーを追いかけ回すこのシステムにみんな常に文句をいっています。
週末の朝はどこからこんな数の犬がわいて出たのかと思うくらいすごいことになります。多くの人がボールを遠くまで投げられるプラスチックの棒みたいなおもちゃを持って、たくさんの犬が自由に走り回ります。
これが平日の朝となると、人の数も減りちょっと雰囲気が変わります。
私もできる限り9時以前に行って遊ばせていますがそこには常連がいて、なんとなくグループがあって(最初は言うなれば「ママ友公園デビュー」的状況です)固まります。大きく分けると飼い主が自分の犬を連れてきているグループとドッグウォーカーグループです。遠くから見てもわかるぐらい犬40匹ぐらいに対して人が数人というある意味異様な光景を見ることができます。犬は知ってるけど飼い主は見たことないケースも多々あります。週末にその犬を連れて歩いてるのを見て、あーあの人が飼い主なのねと知ることも。
ドッグウォーカーという職種が立派に成り立っているというところはいかにも忙しいニューヨーカー達を象徴している気がします。生活に時間という余裕がなくても、お金という余裕があるなら犬が飼えるわけです。(マンハッタンのお金持ちエリアで昼間子供相手の演奏の仕事でも同じことを思います。ほぼシッターさん、ナニーさんが子供を連れています。がそれはまた別の話)犬を散歩させるプロ達(アルバイトも含め)がいるから使う。需要と供給。それだけのこと。
最近は「Wag」という携帯アプリで犬の散歩を注文し、GPSでその動きをリアルタイムで見れ、うんちおしっこしました情報も手にはいる時代なんです。すごいなぁ。私はいまだに犬を飼う醍醐味の一つが散歩みたいな考えがどこかにあるのでこういうサービスを使うのに至っていません。
ちなみに。オンラインでフレンチブルドッグについて調べると「あまり運動を必要としない」ので「散歩は毎日行かなくても良い」「散歩は1日30分ほど」とか書いてあるサイトがありますが、ぽこのくんに限って言うなら全く当てはまりません。毎日平均で3マイル(5キロほど、多い時は5マイル8キロほど)一緒に歩き+ドッグランや他の犬とオフリーシュで走るまたはレスリング等の運動をしてもまだまだ元気で毎日公園から帰りたくなさそうにしています。もちろん日によって外に出てウンチをしたらUターンの時もあり、その時は無理に連れ出すことはしていません。あくまでも参考まで。
今日のぽこのくん。
プロスペクトパークは奥に入るとまるで森の中にいるようです。