ニューヨークで犬を飼うということについて その3 去勢・避妊手術編 | Yuka's Weblog

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ベースを弾く人。

今回は犬の去勢/避妊手術について。英語ではneuter/spayと言います。

 

まず結果から言いますとうちのぽこのくんは8ヶ月になったとき去勢手術をうけました。その後よく聞く太った、性格が変わった、マーキングをしなくなった、マウンティングをしなくなった等の変化は全くなく、相変わらず細長く、フレンドリーの甘えん坊、かっこよく足を上げおしっこ(家の中と外でも場所によってはスクワットですが)、ドッグランでターゲットを決めたら追いかけておしりフリフリという手術前のままです。獣医さんには6ヶ月になったらと言われましたが、その時期はまだまだ成長期だったので体重も成長もだいぶ落ち着くのを待った結果8ヶ月になりました。


アメリカ全体に関してはわかりませんが、このブルックリン近郊では「去勢/避妊していない=無責任な飼い主」という無言のプレッシャーがものすごいきついのです。私は完全にこのソーシャルプレッシャーに負けました。病気になる確率とストレスが減るかもという理由、あとは毎年払わなくてはいけないDog Licenseの値段が安くなるってことぐらい(手術をしている犬は1年で$8.5、していない場合は$34かかる。でも実際の手術にかかった金額$500弱を考慮すると結果しないほうが安かったり)に自分が納得できるポジティブな理由がなかったので、このプレッシャーがなかったらおそらく手術はしなかっただろうなというのが正直なところです。

 

女の子は見ただけではわからないので実際のところはどうなのかわかりませんが、男の子に関していえばまだ手術を受けるには早いパピーを除いていうならこの1年で去勢していない犬を見た数はたった2、3回だと思います。テレビでたまにドッグショーを見て去勢してない犬を見た時は旦那と2人で「あーたまたまー❤️」と珍しい物を見た気分になる程です。以前書いたように多くの犬がシェルター出身のため、手術をしてからアダプトされるが故必然とそのような傾向が強いのかも知れません。

 

実際のところブルックリンは自然があるとはいえ大都会、ほとんどの犬が室内で飼われうちはアパートで庭もない、散歩もリードで繋がないといけないというルールがきちんと存在する、フリーでかけまわれるドッグランは常に多くの人間が周りにいるという環境で、望まれない妊娠を云々というのはちょっと考えられません。私が好きでよくYouTubeやウェブで情報を得ている獣医師、キャレンベッカーさんも手術はしないほうが良いと言っているし、昔飼っていた犬は去勢せずに問題なかったし、麻酔はやっぱり怖いし、やっぱり必要があるから存在している体の一部を人間の意志で取ってしまうということへの違和感、ホルモンバランスが崩れる不安、などなどネガティブな要素の方が目につきました。むしろ100%スーパーバイズできないから妊娠させる・する可能性があるので手術を受けさせる無責任な飼い主という逆のヨーロッパ的考え方もありますしね。

 

結論として私にはそれぞれ良し悪しがあり手術をしたほうが良い、しないほうが良いということに関してはいまだにわかりません。誰にもわからないから今までもこれからも誰もが悩む問題なんでしょうね。

 

ニューヨークは明日雪が降るらしい。そんなこと全く関係ないひなたぼっこぽこのくん。