こんにちは 王様です。

 

くまりんは、2015年1月に発症し、もう直ぐ12年目になります。

10年間を越えての生存率は、10%程度の難病ALS。

くまりんの近況をお伝えします。

 

今年7月以降、筋力が低下、体重も減って、体力が無くなりました。
リハビリや介護の後、夕方寝をすることが多くなりました。一日中ベッドで過ごす日も出てきました。
でも、視線入力でのゲーム・録画(ドラマ、アニメ、バラエティー)・音楽(アシッドブラックチェリー)で、楽しそうに過ごしています。

ヘナヘナな王様が、くまりんを移動させたり持ち上げ下すお手伝いをしてくれるのは、訪問看護・介護の人たち。
最近は、彼らの判断で、訪問二人体制にして、入浴やトイレの補助中の危険回避に努めています。
事故は困る訪問事業所。でも、多少の無理は出来るよう、王様を信頼してくれます。

力が必要だったり、危険なことは、王様がやるようにして、介入を続けてもらっています。
王様を真ん中にして、看護師さん二人と、三人でくまりんの安全に目をひからせます。

もう直ぐお正月、訪問看護・介護の人たちは、いつものように応援に来てくれます。
1月2日だけ、人員確保ができませんでしたが、ありがたいお手伝いです。
彼らも人手不足で、夕方以降はサービスの提供は、基本的にしていません。
くまりんの起床の13時から夕方までの4時間で、色々な職種の人たちが、一日3回程来てくれます。
それ以外の時間帯、沖縄の現状では、たとえお金を出せたとしても、夜や早朝の訪問は困難です。
くまりん、終点がそろそろとも感じるし、まだまだとも思えるし、なかなか先の予測が難しいです。

 

さて、お友達が贈ってくれたヒヤシンス君の水耕栽培、ついにシーズン3を始めました。
クリスマス後、沖縄に冬が来ました。最低気温が15度を下回りました。
先日の入浴後、いったんは半袖を着たくまりん。
夕方になり、「長袖に着替えたい。でも下着のタンクトップは、クール素材」と言い出しました。
まあ、明日からは、最低気温は18か19度に戻りますので、ヒヤシンス君は、しばらく冷蔵庫暮らしです。

入水したヒヤシンス君と、クリスマス後、急いで正月の紋付袴になった長男ひるとん兄さん。

よく見ると、ずっと冷蔵庫の野菜室にいたのに、ヒヤシンス君、焦って芽を出した?


今年も、桃色と紫色のヒヤシンス君、キレイに咲くことを祈っています。

 

今年は、くま家の前の空き地の向こう、マリーナでクリスマスイルミネーションが開始。
くまりんも、眺めて楽しみました。
車椅子に座りながら、一目見て、涙ぐみました。
見ることの叶わないかもしれない来年のことを思ったのでしょうか。

 

でも、来年6月のサッカーW杯のレプリカユニフォームを欲しがるくまりん。

やっぱり来年にも希望を持ち、楽しく生きていこうとの思いなのでしょうか。


こんにちは 王様です。

 

「私だったら、倒れています」

呼吸音を聴診した訪問看護師さんの最近のコメントです。

くまりんの呼吸量の少なさに、驚いていました。

 

「最近は慣れましたが、最初のうちは、僕も苦しかったです。」

リハビリに来た言語聴覚士さんが、たまたま口にした感想です。

聴診で、くまりんの呼吸音を聞いて、もし自分がその換気量だったらと想像し、訪問当初の頃は、自分まで息苦しくなっていたようです。

くまりんは、今も、週三回の言語聴覚士さんのリハビリをやっており、半年ほど前から、そのうちの週一回を受け持ってくれている20代イケメンです。(くまりんの幸せ時間です)

 

でも、くまりんは、「平気」、「くるしくない」と言っています。

今も、血中酸素飽和度は、正常値です。

しかし、呼吸し辛い体勢である、ベッドに横になり、人工呼吸器を使用しない日中は、油断すると90%を下回るときがあります。

もしかすると、正常値を示す時は、測定の際、無意識のうちに努力して呼吸をしているのかも。

 

睡眠時の呼吸機能検査では、ずっと以前から、人工呼吸器の使用を必要とする結果です。

もう7年間、NPPV(気管切開せず、フルフェイスマスクでの人工呼吸器の使用)ですが、人工呼吸器を装着していても、換気量が十分ではなく、呼気での二酸化炭素の排出が少なく、呼気終末二酸化炭素分圧は高い数値を示します。

日中、機器を使用して呼吸リハビリをしていても、示される数値は良くなく、拘束性換気障害(呼吸筋の筋力低下で、肺や胸郭が硬くなり、十分な換気ができない)のようです。

 

医師とも話をして、呼吸機能の管理は、「くまりんが苦しくない状態」を目指しています。

NPPVでの人工呼吸器や在宅酸素療法で出来ることは限られています。

無理に呼吸状態を良くすることには難しい。

充分に説明して、くまりんに理解してもらって、本人がしたいようにするしかない、としています。

でも、説明や理解は、難しい。

「人は、理屈では動かない、感情で動く」。

 

さて、ご無沙汰していました。

フルフェイスマスクで人工呼吸器を使うと、マスクの中の唇に空気が吹き付けられ続け、激しく乾燥しているくまりん。

リップクリームは、必需品です。

そのくまりんの窮状を聞いたお友達が、直ぐに助けてくれます。

贈られてきたリップクリームの一部です。

くま家のお嬢様、シュタイフ社製の「エイミー」ちゃんと一緒にパチリ。

 

左から、老舗「ロクシタン」、「ラネージュ」、ちょっとお洒落な「ジルスチュアート」。

韓国コスメの「ラネージュ」の「リップスリーピングマスク」は、寝ている時、一晩中保湿、翌朝しっとりとした唇になるのが、ウリです。

ベリーフルーツの香りで、薄っすらとラベンダー色に唇を彩ります。

 

こんにちは 王様です。

 

ALS11年目、進行した病状のくまりん、もうご飯は食べられない。

胃ろうから、一日当たり900キロカロリーの経腸栄養剤で暮らしている。

でも、時々、月に数度、楽しみの為、ほんの少しだけ口から美味しいものを食べる。

 

王様は、だから一人で食べる。

朝食時間、くまりんは、まだ眠っている。

数回に分けくまりんに朝の投薬したり、人工呼吸器の調整をしたり、何かやりながら、その隙間にトーストを口に入れる、365日同じものを。

くまりんのリハビリや入浴が終わった夕方、トイレも行ったくまりんは、視線入力でゲームをしている。

夕方の3回に分けた投薬を終え、王様は、急いで夕食だ。

いつもレトルト食品か缶詰の保存食を早く食べ、深夜早朝の体位変換・人工呼吸器のチェックに備えた仮眠をとる。

ちょっと寝て起きたら、夜の4回に分けた投薬も、くまりんのトイレの時間も、王様を待っている。

 

でも、時々、二人で一緒に、同じものを、食べられる時がある。

例えば、くまりんもブログに書いたケーキ。

ホールケーキを三等分か四等分したのが、二人の一回分。

くまりんが舌で溶かして嚥下出来る部分、そう生クリームを、王様がくまりんの口に入れる。

もう、舌で窪みのあるスプーンから、すくい取ることが出来ないくまりん。

カップのハーゲンダッツアイスのへらに、米粒数粒分の量を載せ、唇の内側に擦り付ける様にして入れる。

ちびちびくまりんが嚥下している間に、大きな口で、ケーキのスポンジをパクリと王様が食べる。

長い時間をかけて、ゆっくり楽しむ。

まあ、くまりんが10口食べる間に、王様が1口ぐらいかなあ。

 

もう、二人で食卓を囲むことは無い。

「おいしいね」と言いながら、何皿もの料理を目にすることも無い。

今度は、どのお店に行くのか調査することも無い。

たまに、くまりんと王様二人で食べた過去の時間を思い、うれしくなり、楽しいきもちになり、そしてそれから、もうそれが出来なくなったことに気づき少し寂しくなる。

 

さて、お友達が贈ってくれ、くまりんと王様二人で食べたもの。

「ジェラピケ」のチョコレートケーキ、一緒に撮ったのは、、以前贈られた暖かいジェラピケのパンダの室内履き。

壊れないように、二つの箱に分割して、それからまとめて確り梱包してあり、とても大きな箱で届いたので驚いた。

王様が合体して、「ジェラートピケ・カフェ」ケーキ完成。

上の大きなクマは、全てチョコレートクリーム、毛並も再現されていて精巧、ロウソクもカワイイ。

下のケーキも濃厚チョコレート味。

大きなチョコレートクリームは、くまりんが数回に分けて食べた。

 

堂島ロールのパティスリー「モンシェール」が作った「ハローキティ」のベリーケーキ。

上のキティちゃんは、多分ベリー味のムース。

結構タップリの大きさで、ベリーフィリングがムースの下に。

くまりんは、スゴイことに、一回で全部食べた。

くま家もよく行った小田原のかまぼこの老舗「鈴廣」の伊達巻。

他に、「サーモン・アボカド」や「イチジク・チーズ」等オードブル用かまぼこも、一緒に贈られてきたよ。

伊達巻は、スリスリ潰して、くまりんの口に入れました。

魚の味がしっかりして、立派。

他の新作かまぼこも、アボカドムースの柔らかい部分は、くまりんの口へ。

 

「あなたと一緒に食べるご飯が、明日を希望に変えてくれた。」

今年の本屋大賞になった阿部曉子「カフネ」の紹介文です。

題名の「カフネ」とは、ポルトガル語で、「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」の意味。

今、介護で大変なあなたに、オススメしたい一冊です。