「メットガラ」ファッション+ビジネス+マネーの抽象思考 | 現代アート思考でビジネスを変革する「メタ・アーチング」

現代アート思考でビジネスを変革する「メタ・アーチング」

今の時代、普通のビジネスだと埋もれてしまいます。
アートを活用しながら、ビジネスに必要な創造性を高めて、付加価値をつけた高額商品の開発、セミナーセールスの設計、コンサルタントを行う「メタ・アーチング」を提供。

近年、日本の美術館でファッションを展覧会として見せることが増えてきています。

ファッションはアートか?
という意見は色々ありますが、それは時間&歴史がそれを決めていくでしょうけど、
おそらくフアッションはアートの一角を担うと思います。


昨日、映画「メットガラ」を観ました。
NYのメトロポリタン美術館で服飾部門が立ち上がり、その資金集めに行われるイベント「メットガラ」のドキュメンタリー映画です。

最高に面白いです。

昔は、美術館運営の寄付を募る関係者の身内のパーティーだった「メットガラ」を、US版「VOGUE」の絶大な影響力を持つ編集長アナ・ウインターがを世界中のセレブがあつまり、マスコミが押し寄せるパワフルな一大イベントに変身させました。


席料一人当たり25000ドル(約285万円)が600席が瞬く間に埋まるらしい。


これだけの資金を集めることができるから、メトロポリタン美術館の服飾部門が充実したコレクションと展覧会そしてマーケティングを展開できるわけです。

お金があるから質がよくなって、人も集まり、世の中の認知度も変わる。
 

 
「ファッションは流行、かりそめの物」から
「ファッションはアート(人間の本質を写し取るもの)」
という認識に変わっていくでしょう。


ファッションに限らず全ての物は最初から伝統や古典であったわけではありません。

その時代には大衆娯楽であったものが、
時代を経て洗練され、評価されて
古典や伝統となってくるのですから。


私はアナ・ウインターのドキュメンタリー映画「ファッションが教えてくれること」も観ましたが、今回の映画も同様でしたが、彼女のビジネスセンスが凄い。


彼女の美意識と時代を読む感覚、という普通曖昧なセンスという物を物凄い変換力で、マネタイズに直結させていることです。

 
 
彼女はアーティストでもないし、職人でもないし、学芸員でもないし、服飾研究家でもない。

雑誌や美術館の土壌で「自分のセンス」をお金・ビジネスに変換するその鮮やかさが凄いです。
 
 

彼女はお金のために、やってるわけではない、ファッションの価値を高めるために活動しています。
その手段としてお金を集めてるんです。

いくら素晴らしい信念があっても、お金を集められないと何もできないのが現実なのです。

 

とにかく、細部に徹底的にこだわり、自分の信念と美意識を突き通す圧倒的自信。

アート、ファッション、ビジネス。

一見まとまりがない、これらの分野を串刺しにする抽象思考ができる人なんですね。


抽象思考ができない人は、全く別の分野の物のもの同士の共通点を見つけることが出来ません。


普通、学芸員はアートに詳しいですが、ファッションやビジネスには疎いので、
それら3つの共通点をみつけて、しかもしっかりとビジネス的に成功させることはできません。


でも、アナ・ウインターはそこをみごとに、1つのコンセプトにまとめ上げることができる。

聖と俗
セレブと大衆
美と醜
虚構と現実

そういう対立項からも共通項を導きだせる稀有な人なんだなと、いつも感嘆します。

こういうことが出来るようにするには、高い抽象思考ができないと無理です。

「アートとお金」はとても興味深いテーマです。

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