先日、NHKの番組「英雄たちの選択」で明治時代の博物学者、南方熊楠の話がありました。
南方熊楠は科学雑誌ネイチャーに何度も論文が掲載されるほどの人で、しかも、生物学、宗教学、民族学の論文も書いている、まさに「知の巨人」。
この人は人間的にもおおらかで、侠気があり、私個人的にも尊敬しています。
さて、番組で早稲田大学名誉教授、北川正恭さんの発言になるほどな、と思いました。
引用しますと
「日本は鎖国をしていたので、産業革命の影響をうけなかった。産業革命とは機械化、分業化です。実は深い思想、深い教養は邪魔なんです。平均点が良ければいい。
今の教育システムでは南方熊楠は生まれない。」
とおっしゃってました。
つまり、難しいことを考えずに言われたことだけを忠実にやってくれる優秀さを労働者に求めているだけです。
今の日本では、教養は重要視されていません。
大学でも文科系の教科はいらない!みたいな流れがあります。
しかし、歴史を紐解けば、経済学や科学はさまざまな思索や文化から生まれたものです。
実社会には無用の長物、ただの趣味やエンターテイメントと思われているアートですが、
世界の文化の中心はアートつまり、人間の創造性や社会の結晶です。
人間の創造性や社会に目を向けないで、経済や科学を語って、それが本当に人間のためになるのか?
私は疑問に思います。
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